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日常に潜む疑似科学的なことをメインに食指の動く方にのらりくらりと書いていく雑記です。
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これはもう一つのブログから転載した記事です。
知恵袋へリンクを貼るためにこちらに移動しました。いずれはする予定だったしね…。

クロワゼット氏の透視について、何が当たって何がはずれたのか気になったので、番組を見て実際にどのようなことを言っていたか書き出してみました。

透視内容(番組で放映された部分)についてはすべて記してありますが、その他の部分については必要な情報を中心に構成し省略している部分がたくさんあります。
実際の番組を確認される場合は以下のリンク先を参照してください。
Gerard Croiset part 1 of 3
Gerard Croiset part 2 of 3
Gerard Croiset part 3 of 3


■透視内容前半■(通訳とスタッフの会話)
「川があります(左から順に書いていました)」
「この辺(少女の家の前?)は国道があります」
「この辺(その右側)には家が並んでいます」
「この辺(その右側)にはまた水があります。池ですかね?」
「池のそばには、黄色っぽい家が一軒建っているんですが…その辺には舟が着くところがありまして、桟橋でしょうか?」
「古い自動車があるというような…」
「その辺ではこの写真の女の子は確かに遊んだんだと思います」
「それでパニックを起こして逃げたという感じがします」
「その辺の池とか水に面している岸は…急な、険しいですか?あの辺(恐らく岸に近いあたり)はわりと水が浅いでしょう」
スタッフ「そうです、なだらかです」
「ということは、この岸から大体20メートルくらい離れているところに…(少女はいる)」
「恐らく…死体っていうんでしょうか、浮かんで来ましてですねそれで見つかると思います」
スタッフ「ということはこの場所にいけば今、もしかしたら沈んでいるかもしれない訳ですね?」
疑問点「今、少女は水の中なのか?」
「その通りです」

 

■クロワゼットの透視結果まとめ■(番組によるもの)
・(少女の)家の前に国道があり近くに池か貯水池がある
・車のスクラップ置き場があり近くには子供の遊び場がある
・黄色い店がみえる
・桟橋とボート
・水中から何かが飛び出している
・岸から20メートルのところに「赤いもの」が見える
・少女は水面に浮かび上がったときに発見されると明言した

■透視内容後半■
「ちょっとお聞きしたいのは、2~3ヶ月ほど前にあの描いてある川ですが、川のところで誰か溺れたことがありますか?そういう事件はありましたでしょうか?」
スタッフ「事件はあったんですが、時期的にね、あの、いつか?ということは(わからないですが)、とにかくあったことはありました」
「2、3ヶ月以内かどうか?」
スタッフ「ちょっとわかりません」
ナ レーション「2、3ヶ月前、同じ地域で別の水死事件が起きたのではないかと透視したのだ。水に関連した事件にはその透視能力が強く発揮されというクロワ ゼットだが、少女の死を透視し、その場所まで断言するという透視結果まで信じていいのか?とにかくスタッフは確認のため現場に向かうことにした」

ナレーション「透視に符号する場所はあるのか?」


■当時の関係者へのインタビュー■
元アナウンサー「当時、子供の誘拐が頻発していたのでこれは誘拐事件ではないのか?と質問した記憶がある。アナウンサーなので客観的事実をだけを伝えようと思っていたので…正直透視内容の場所なんかたくさんあるだろうと思っていたので、信じていなかった」
発 見者(ディレクター)「彼に地図を描いてもらう前に現場を通っていた。そこは当時田舎で特徴はほとんどないが、車の廃車がすごく積んであるところがあっ た。一緒にいったスタッフに『もし彼がこれがあるっていったら本物かもしれませんね』って言ってて、彼が透視で『ですから、車がたくさん置いてあるところ がある』っていったとき思わず『それあります!!』って言ったんで、本物かなと」
発見者「(発見したとき)頭の上がドーナッツのように浮いていて、立っているようにみえた」

■現場の様子■(抜粋および箇条書き)
・少女の家の前を国道が通っている
・廃車のスクラップ置き場がある
・その隣には小さな公園(子供の遊び場)がある
・店がある(ただし黄色とは言えない)
・突き当たりにダム湖がある
・ディレクターがダム湖を覗き込むと少女の遺体が浮いていた

警察に通報

■近くの川での水死者の話■
スタッフ「透視では4ヶ月くらいの間にですね、水死体があってもう一つの死体が上がってるはずだ、と」
警察「川でしょう、おばあさんが…23日目に上がったんだよね」

■現場にクロワゼット氏が到着し(発見者?として)現場に足を踏み入れたとき■
ナレーション「オランダで警察の依頼を受け超能力捜査を行っている彼にとっては当然のことだが日本では異例のことだ」
スタッフ「実際に超能力でクロワゼット氏が少女を発見したことに関してどう思いますか?」
警察署長「ありがとう、感謝しています。(中略)ただ、今日大捜索する予定でしたので早晩発見される可能性はあったと考えています」

■発見後の世間の反応■
新聞や週刊誌で挙って取り上げられたが、その多くは「捏造、インチキではないか」と糾弾するものであった。また、第一発見者が真実をひた隠しにしていると言われた。
「番組のために人まで殺すのか?」「第一発見者のディレクターが犯人」とさえ言われた。

■余談(識者の話)■
一度沈んだ遺体が再び浮かび上がるまでどのくらい掛かるのか?
5月上旬ならば3、4日で浮かび上がるのではないか。


 

正直どのように判断していいか困っております。
番組では「間違いなく当たった!」って言ってるけど、私としてはマルチプルアウトとコールドリーディングに思えてしょうがない。曇りのなきまなこで見定めれば「当たってる!」っていえるんだろうか。
少なくとも「番組のまとめ」と「現場の様子」はとても酷似しているように思う。
けど、透視内容はちょっと曖昧じゃないか?
「水 があります」って川、池、湖や穿った見かたをすれば学校のプールだって「水」だといえる。「池ですかね?」というのは、私には池のように見えるけど、他の 人にはそう見えないかもしれない(だからちょっと拡大解釈してくれ=マルチプルアウト)という風にも見えるわけです(穿ちすぎ?)

率直に言いましょう。
私は「透視内容」と「番組の提示した透視結果」にはかなりの隔たりがあると感じます。
黄色っぽい「家」が「店」になってたり、「古い自動車がある」という言葉が「車のスクラップ置き場」になってたり、極めつけは「女の子は確かに遊んだんだと思います」が「子供の遊び場がある」に変わっているところです。
どれもこれも現場を実際に見て番組スタッフが意図的に言葉を置き換えたようにしか見えません。
「他にもっと具体的な透視をした」というのなら「その場面を放映すべき」であって、マルチプルアウトと取れてしまうような部分を放映すべきではないでしょう。

さらに気になるのはクロワゼット氏が「2、3ヶ月前の水死者」と拘っていたにもかかわらず番組スタッフが「4ヶ月の間」と期間を長くしたのは何でなんでしょう?っていうかその水死者は結局何ヶ月前の事件なの??


とりあえずパッと思いつくのはこのへんでしょうか。
あとは余裕があればもうちょっと文献を漁ってみたいと思います。

参考リンク:
ジェラルド・クロワゼット(超常現象の謎解き)
まずクロワゼットがこの事件に興味を持ったのは、5月4日の昼に放送されていた
『アフタヌーンショー』でこの事件が取り上げられていたのを見たのがキッカケだったという。ならばこの事件に関し、現場の様子などを事前に知っていた可能性は高いことになる。


という部分は非常に重要な意味を持ちますよね。
地形を知っていたのなら透視したのではなく、記憶を呼び起しただけという可能性もあります。

また、クロワゼット氏に関しては以前に知恵袋に質問を立てましたのでご覧ください。

透視能力者クロワゼット氏に関して(Yahoo!知恵袋)
続・透視能力者クロワゼット氏の能力の検証(Yahoo!知恵袋)

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