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日常に潜む疑似科学的なことをメインに食指の動く方にのらりくらりと書いていく雑記です。
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超能力とか心霊現象を肯定する人が
「科学では説明のつかないことがたくさんある」
といって(何故か)これらの現象を肯定する根拠として用いる※1この言葉についてちょっと考えてみた。

※1「科学では説明のつかないことがたくさんある」や「科学は万能じゃない」(←しかしこの言葉はすごく万能ですね・笑)という言葉は、否定派が口にする「科学的根拠がない」を否定する意見として出される。
否定派は「科学的根拠がない」ということを根拠として「信じない」のだから当然、肯定派は「科学では説明のつかないことがたくさんある」ということを根拠(の一部)として「信じている」のだろう、と考察した。


この「科学では説明のつかないことがたくさんある」ってどういうことなのかをわかりやすくするために砂金掘りの工程に置き換えてみます。

まず、砂金ってどうやってより分けるか知ってますか?
ええと、私も知りません!なのでどうやるのか見てみましょう。
砂金の掘り方
はい、まあおじさんの格好とかはどうでもいいのですが、この作業には揺り板とスコップが必要ですね。

さて、これを科学に置き換えてみましょう(そう!無理矢理にw)

まず砂金=霊としてみます。
1.砂金の取れるといわれている川がある(幽霊の目撃情報のある場所がある)
2.実際にスコップで掘ってみる(実際の目撃情報を集めてみる)
3.揺り板で砂や石と砂金をより分ける(目撃情報を検証することでデマと本物(?)を分ける)
4.砂金取れたよー!(幽霊がいるって証拠発見!)



私が思うに、肯定派が持ち出す証拠(根拠)は2の場合が多いです。
反対に否定派の言い分は4を持ってこい!ってものです。
懐疑派は、まあまあとりあえず3してみようよ、といいます。

これを実際の言葉に置き換えてみると、

肯定派は「昔そこでは砂金が取れたんだからこのスコップで掘った土の山には砂金があるんだ!(霊の目撃情報があるんだから霊はいるんだ!)」といいます。
反対に否定派は「昔そこで砂金が取れたのはともかくとりあえず砂金見せてみてよ(霊の目撃情報があるっていうのはわかったからとにかく幽霊がいる証拠見せてよ)」といいます。
懐疑派は、「昔そこで砂金が取れたのは事実なんだろうね、でもその土の山に砂金があるかはわからないからとりあえずより分けてみようか(霊が目撃されたのは確かにそうかもね、でもその目撃談が全部本物とは限らないから科学的に検証してみようか)といいます。

続き(2月28日)

どの態度が一番合理的なんでしょう。
このような肯定派の主張を目にするたびに金を土の中に埋もれさせる行為をしているように思えてならないのです。
私はせめてこの土を揺り板にかけてみよう?そうしたら砂金があるかなんて考えなくても確かめることができるじゃんって言いたくなります。

実はこの揺り板が「科学」なのです。
こういえば私がどのような意味で「科学」を用いていたかが少し理解してもらえるんじゃないでしょうか。
信仰の対象とか絶対的な価値観としてではなく「ある事象を検証するときに自分以外の人と共通理解を得るために最も有効なツール」として「科学」を用いていることを理解してもらえれば幸いです。

科学の良いところは誰にでも公平であるところだと思います。
誰でも学ぶ意志さえあれば科学的知識を得ることができるし、科学的な考え方を体得することもできます。
また、科学はどんな事象に対しても公平である、ともいえます。
どんな現象に対しても同じ基準で、同じ態度で臨みます。事象によって研究が進んでる進んでないという差はありますが、それはまあ大人の事情っていうか研究費の問題っていうか…。
たとえば、iPS細胞のような、打てば響くような分野(でもお金はかなりかかる)と超常現象のような、ちょっとデータを出すのも大変そうな分野(でもやっぱりお金はかかる)ではどっちにお金が集まるかといえばそれはやっぱりiPS細胞ですよね。
続き(5月29日)
科学者はお金をもらうために努力しています。
今は科学の分野とは言えないんだけど、こういう結果が出てて、こういう方法でやればさらにこういう結果が期待できるんだけど、どう?
という提案を国や企業にします。
そこで「この研究は続けていく意味のある基礎研究である」と思ってもらえれば国からお金がもらえますし、「この研究は弊社にとって有益である」と思ってもらえれば企業からお金がもらえます。
これらの研究は公表することに価値があり、学会発表や論文(査読付き。いわゆるピアレビュー。同じ分野の研究者がこれでもか!というほどアラ探し(笑)をする作業のことをいう)投稿をして認められれば晴れて科学の仲間入りをします。それまではまさにアンダーグラウンドです。
「科学を口にするものは科学信奉者」であるかのように言われますが、実際に「科学でないもの」をもっとも研究しているのは科学者です。
だから「超常現象が科学ではない」のは当たり前ですし、科学者からすると「科学になる努力もしないで認めてもらおうなんて何を甘っちょろいことを言ってるのだ。あろうことかその手続きが面倒くさいから省いて『ある』という主張をするとは何事だ」ということになります。いや、私は思ってます。

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