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日常に潜む疑似科学的なことをメインに食指の動く方にのらりくらりと書いていく雑記です。
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現在、雑カテにてcecil_scott_foresterさんとお話ししています。

見たい方はどうぞ。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1025665665
大したことは話してないです。
「議論に臨む者の態度について」といったところでしょうか。
私程度のシニカルさがダメだとなるとかなり配慮してくれる論者としか議論できないんじゃないでしょうか。

私はそこよりも「指摘の的確さ」について語ってほしいんだけども。
私の言っていることは「的確」なの?
それとも形式がいかんから「判断していない」の?

そのこだわっている部分はもっとも大事な「主張」についての説明を脇に置いてもこだわらなきゃいけないの??


追記:
そうそう、

>すなわち私が血液型性格判断カテ同様に疑似科学を弄して人心を惑わす者の一人ではないかという強い不審感があったことは既にご自身が当初から認めているところです。

>つまりそのイメージが先入観の形成に強く影響していて、私の主張を理解すること以上に私の主張の中に疑似科学的要素を無意識的に探し求めていたのです。

について、そっくりそのまま返したい。
私に対して「科学主義」という先入観があり、私の主張を理解すること以上に私の主張の中にある「科学主義」的要素を意識的に探し求めていたんじゃないんですか?

試していたってことはつまりそういうことでしょう。
っていうか「科学主義」の「何」が致命的にいけないのか、説明してないですよね。
で、私が「いついかなる時でも」「科学主義」でないこともご存じのはずですよねぇ。
なぜ科学的な仮説を検証するときに科学主義的になってはいけないのか。
お前のその態度はいかん、というのならお願いですから納得できる(あるいは理解できる)理由とセットにしてください。

って書こう。推敲したら。

あ、あと、「徹底した科学主義者」と「科学至上主義者」の違いは確かによくわかりませんね。
前者が横の広がりであるのに対して後者は縦の広がりってところでしょうか。

で、それはそんなに重要なの?

ちなみに、科学主義って検索するとNATROMさんのページが最初に出てきます。あと、Wikipediaの科学哲学。この「科学主義」が「オレ定義」でないのならそんなに見当違いな解釈はしないはずですけど……「オレ定義」なんですか?

参考:議論の相手に対する印象
オカルトに科学的根拠は必要ない

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next49さんの「君の卒論は文学的なので……」(発声練習)を読みました。

君の文章は文学的表現なので(冗長すぎる)

と言いたい人が片手に足りないほどいる。

ついでに、私も修論書いてる時に「とても」とか「すごく」とか「〇〇な細胞は△△の条件よりも××の条件のほうが多く観察された」とか書きそうになったなぁ。
まあ下書きなら許されるけど、すべて数値を入れたり論文引用したりしたなぁ。今となってはいい思い出…か?

はい、以下蛇足。

たとえば、2%っていうと日常的には小さい値だよね。
だからって科学的な話で2%を「ごく少ない(小さい)」としていいのか。
これは「何」と比較して「ごく少ない(小さい)」のか。

95%と2%を比較したら2%は「ごく少ない(小さい)」だろう。
私の修論では主に80%以上のマジョリティと10%以下のマイノリティの「見てわかる圧倒的な差」の比較しかしていない(それは私がテーマに恵まれただけ)けれど、たとえば2%と2×10-5%の比較だってありうる。(下手するともっと差が小さい場合だってある。ここから新しい発見を見出してくるのはすごく大変だろうと思う)
そうすると今度は反対に2%は「ごく少ない(小さい)」わけではなくなる。

前者の2%と後者の2%は集団の中で占める割合(絶対評価)は同じなのに、その重要性(相対的評価)は格段に違う。
この二つを同じようにくくり「2%だからごく少ない(小さい)」と論じる人がいたら、その人の論理展開は粗雑であると言わざるをえない。だから絶対値しか考えずに「だから、ごく少ない(小さい)」と言える人はきっと科学をわかっていない。
私も4年生のときに統計処理のマジックに騙されたし。


文学的表現でもいいけど、相手に伝えることを考えると文学的修飾は本当に必要なの??と思わざるをえないときが往々にしてある。

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ちょうど一週間前に、

免疫細胞治療 がん専門医が語るがん治療の新戦略


という本を買いました。
実はタイトルを見てドキッとしたんです。
がんの…免疫治療…帯津さん……?とか。
ホメオパシーとかアガリクスとか、免疫力を高めてがんを…ってよくありますよね。
帯津氏には失礼かもしれませんが、内容は至極真っ当でした。


まだ「第1部 がん治療を知る」しか読んでませんが立ち読みで構わないので第1部の第1章だけでも読んで欲しいです。
・がんの三大治療のメリットとデメリット、リスクの説明
・代替医療への注意喚起
・集学的治療による治癒率の向上
・QOLのための終末医療に留まらない緩和ケアの必要性
・問題点の把握と解消への課題
が約20ページに簡潔に書かれています。

次の第1部の第2章には第4の選択肢としての免疫細胞治療の概略が説明されています。
・進行がんの治療は抗がん剤しかない
・抗がん剤は有効だが副作用が強い
・そもそも「有効」とは?
・免疫細胞治療とは?
・即効性には欠けるが副作用は少なく耐性ができにくい
・免疫細胞治療の問題点
第2部以降では実際の症例や研究を基に免疫細胞治療の有効性が語られています。まだ未読です。


免疫細胞治療とは、外部からの治療薬の摂取や刺激によって内部の免疫力を高めるという治療ではなく、患者の免疫細胞を摂取し、体の外で強い薬剤を添加して培養・強化し、薬剤を取り除いたうえで患者の体に戻し免疫細胞に働いてもらう、という治療法のことです。
Amazonを見てみると2001年にすでに書籍が出ていること、実際に本書において1994年からの10年間で免疫細胞治療を受けた835名の症例があることから、最近出てきたばかりの治療法ではないんですね。知りませんでした。

免疫細胞治療には大きくなってしまったがん細胞を劇的に小さくしてしまう抗がん剤ほどの強力さはありません。
しかし、がんで免疫力が低下した人に対しての副作用がごく小さい治療法であること、
手術でがんを切除した人に対しての再発防止として長期生存率が向上していること、
などが挙げられています。
単独の治療とするよりは他の三大治療と組み合わせるのが良いのでしょう。

ただ、本書が出版された2009年3月現在で保険適用外の治療であること、これがこの治療を選択するうえでの最大のネックと言えます。

また、副作用は小さいですが、病状が進行したがんにも有効であるかというと、835例中、完全寛解(がんが視認できなくなった)が8例、部分寛解(がんが1/2以下になった)が120例、長期不変(長期間がんは進行していないが小さくもなっていない)が72例の約24%…つまり4人に1人には効果があった、ということになりますが、

うーん、しかし、まだエビデンスが足りないと思います。

ただ、少ないですがエビデンスがある分、ホメオパシーや民間療法を試すぐらいならこちらを試すべきです。
特に、がんが小さい間は(治療費以外の)デメリットがもっとも少なく有効な方法であると言えそうです。
ヒトの免疫細胞の増殖速度が速いからといっても限界はありますけど、安全で安価な大量培養法が望まれますね。


専門家が真っ当なことを真っ当に書いたものがこれほど得難いものだとは想像だにしませんでした。
本書は「非専門家である患者ががんの治療法である免疫細胞治療を理解するための情報」が平易にしかし深く書かれています。
最後まで読んだらまた続きを書くと思いますが、とにかくこの本をおすすめしておきます。
がん治療に興味のある方、不安のある方は立ち読みで構わないのでぜひ第1部の第1章だけでも読んでみてください。


医療従事者はそろそろ、コツコツと積み上げてきたエビデンスを基に築かれた「標準治療」の大切さをいかに広めるかを考える時期なのかもしれません。って言っても私は医療従事者じゃないんで偉そうなことはなんにも言えないんですけど。


5/12追記:
連休中に読み終わりました。
第2部以降は、ほぼすべてのがんに関して「免疫細胞治療の今」が書かれていました。
がんという病気は再発率が高いんだなぁと感じました。
ここまで徹底的にやっても再発してしまう、という三大治療法の限界とそれを補う形の免疫細胞治療の今後の進展に期待します。また「免疫力を高める」という触れ込みの一部の心ない代替医療が蔓延っている現状で黙々とよく頑張ってこられたと思います。

また、いくつか初めて知った言葉もあったのでメモしておきます。
・一時保存

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2.5MのMgSO4を50 ml溢しちゃいました……。どんだけのMgSO46H2O7H2Oが入ってたかとかはなるべく考えないようにしています…。(4/27追記:どうでもいいけどMgSO4は6水和物じゃなくて7水和物だったことに気づいた…もうダメダメー)

ちなみに捨てるとか言いやがるので10%SDS(ラウリル硫酸ナトリウム)を40 mlほどもらいました!(喜)
ちゃんと重さを量ってメスアップしたので以前より10%に近いです。
というわけでこれを使って石油系界面活性剤+食塩=固体???をやってみたよ。

結果から先に言いますと、透明だった溶液は白濁しました。
でも残念ながら固い固形物はできませんでした。
シャンプーに入っている量も10%より多いとは考えられないのでこの結果はまあ妥当だと思うんですよね。

それには理由があって、SDSの溶解度が15 g / 100 ml(20℃)なんですね。つまり15%まで溶けるのが精一杯です。また、冬場なんかは10%SDSは結構析出しています。
つまり、気温が下がると析出してきます。
いくらお風呂場の室温が下がりにくいからって析出する量までは入れないと思います。
なんでかというと、製品の質が変わるから、です。
また、NaClは溶解度は36 g / 100 ml(25℃)でそんなに低くないんですね。つまりイオン化しやすいNaClが水に溶け込むせいで溶解度の低いSDSは反対に析出しちゃうと考えられます。さらに、NaClを氷に振りかけると凝固点降下が起きるといいますが、実際に吸熱反応なんです(‐4 kJ/molですが^^;)

まとめると、SDSに塩を加えると固体ができる現象は、

・NaClによる塩析
・NaClの溶解による凝固点降下による析出(考慮しなくてもいいと思います)

不溶性のポリマーができてるわけじゃないんだぞっていう反証は、析出した白い液体を大量の水に溶かしたら簡単に解けたことから推測することができます。
つまり、水溶性の高いSDSは毛穴に詰まることなく大量の水に溶けて流れて行きます。
残念ながら石鹸+食塩でできた固形物は水に溶けにくかったです。水に溶かしても溶けにくいしほとんど泡立たないことから食塩の不純物、つまりミネラルにより生成された石鹸カスだと思うんですよね。
このへんは分析することができないので物性から考えるしかないんですけど、そんなに外れてないと思います。日常的に使っている石鹸が泡立ちにくくなる理由も表面に石鹸カスのコーティングがなされるからなんですよね。
あとは、純NaClと食塩での違いを詳細に比較すべきなんでしょうけど、うちの食塩がなくなってしまったので(苦笑)また今度補足実験をするということでお許しください。


さて、これで一通りの実験は終わりです。
SDSが石油原料じゃなかったらお笑いです。
うーん、植物原料の方が精製に手間やお金がかかるからそんなことをしないと思うんですが、詳しい人がいたら教えてください。



一通り結果に照らし合わせながら当初の疑問『「石油系界面活性剤の見分け方」は正しいの?』に対して答えて行きましょう。

Q1.石油系界面活性剤と食塩を混ぜると塩化ビニル(ポリマー)ができるの?
A1.確かに塩化ビニル(モノマー)は石油と塩から作られます
しかし私たちが日常的な生活をしていれば石油と塩を混ぜただけでは塩化ビニル(モノマー)はできません。
また、塩化ビニル(モノマー)は気体(水に不溶性)ですので毛穴に詰まることはありません。むしろ吸引するととても危険な物質です。しかし塩化ビニル(ポリマー)は反応性が低くとても安定した物質です。
詳しくは→「石油系界面活性剤の見分け方」の嘘(azure blue)をご覧ください。


Q2.じゃあ石油系界面活性剤と食塩では固まらないの?
A2.その回答は本エントリにあります。
ラウリル硫酸ナトリウム(SDS)と食塩を実際に混ぜてみました。
結果だけを言いますと、固まりますが大量の水にすぐに溶けます。
ここから考察すると、食塩が溶けたことによってラウリル硫酸ナトリウムが析出して(固体として出てきて)しまいましたが、水溶性の高いラウリル硫酸ナトリウムは大量の水を加えることによって溶解しました。
よって、塩化ビニル(ポリマー)およびそれに類する難溶性の固形物はできませんでした。


Q3.石油で固まったんじゃなかったら何で固まったの?
A3.食塩にはNaClが入っています。
石鹸のNa(ナトリウム)塩は固形なのをご存じでしょうか。液体石鹸はK(カリウム)塩です。
つまり、シャンプーやボディソープの中にミリスチン酸K、ステアリン酸K、オレイン酸Kなどがあった場合、また、Naと反応して固形の塩を作るものが入っていれば石油原料だろうと100%植物性だろうと固まります。
また、特に釜炊きで製造した食塩にはミネラル成分が不純物として多量に入っています。
この量はNaCl量からしたらごく少量なのですが、石鹸カスを作るには十分なMg(マグネシウム)、Ca(カルシウム)量です。
これらMgやCaで固体の塩を作る成分が入っていても固まります。

詳しくは→
ニュースキンの指導?(azure blue) (ミネラルの影響の計算)
無添加純石鹸と塩を混ぜると固まります。(azure blue)


ということでまとめてみました。
どうでしょうか。何か不備があったらできる範囲で(^^;)実験してみます。

ちなみに、現在「
化粧品原料と製品技術」を読みかけています(ああ、積み本がいくつになったのかしら)
これ、私が生まれたころ(1985年)に出版されたものを普及版として2003年に再版したものですが、なんと中身に手を加えていません。
このころから自然化粧品には人気があり、国、大学、大手メーカーなど産学官の人たちがそれぞれデータを出し合って一つの本になっています。20年経っても手を加える必要がない、ということは20年以上前に化粧品原料とその性質に関する調査はほぼ終わっているということですね。
私は~エキスとか~抽出成分とかいう表記が嫌いなんですが、それについても詳しく書いてある(第17章154ページ)ので今後まとめてみたいです。
また、アミノ酸系界面活性剤についての記述もあります。結構古くからあるんですね!味の素の人が書いているのがなんともそれらしいです(笑)うーん、普通に今気づいたけど、普通の界面活性剤に対する記述がほとんどない……買わねばならないのかorz


5/21追記:内容を変更しない程度に記述を一部修正しました。

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今日ですね、オリンパスの顕微鏡とZeissの顕微鏡を見ていて、赤色が違うのに気付きました(遅っ!
あんまりZeiss使わないので…ごにょごにょ…。
ただ違いがわからない女なだけです(えっへん)

一色で見ている人は励起波長とか吸収波長とかそんなに気にしてないんじゃないかな?
だって、私いままでうちの研究室の人に具体的な数値を求められなかったよ?


見た感じ、オリンパスのが吸収波長580 nm(U-MWIG2)でZeiss調べ中、Zeissがオリンパスに比べて若干朱色っぽい=吸収波長が短いんじゃないか。
緑は比較していないんだけど、もしZeissで赤色と緑色がかぶるようなことがあれば多重染色したものはZeissでは避けざるをえなくなる。
オリンパスのは励起波長470-490 nmで吸収波長510-550 nm(U-MNIBA2)があって、ある緑色蛍光色素で見たときはややかぶりがあったんだけど赤色のバックグラウンドもたぶん小さいから(現在調べ中)まあ、大丈夫だと思う。
広域の緑色フィルタ(なんだったっけ?)で見たときはたしか赤も見えたからアウト。

あー…もっとちゃんと勉強しておいて口出せば良かった。
せっかく意見を求められたのにありきたりのことしか言えなかった4年生当時の自分が恥ずかしい……ってか4年生にそんなもの求められても。

なんでもそうだと思うけど、表面だけなぞってるのと奥まで入ってくのでは全然違って、そんな知識も実力もないのに顕微鏡のことで頼られると本当にしんどいかも。って言ってても自分に関係ないところまで調べちゃうお人好しなんだよなぁ。



追記:そうだよね、使う蛍光色素の問題の方が大きいよね?
一度励起されてしまうと本来観察するところ以外でも見えてしまうものもあるのか…。
そうすると、普段「多重染色の観察は短い波長から」って言ってるけど実際は色素の性質を見極めて使わなきゃいけないのかな。

さて。結論から言うと、Zeiss全然問題なかったです。
緑のフィルタが若干、吸収波長も励起波長も広めだけど、少なくとも赤とはかぶってない。
オレンジっぽく見えるのは吸収の幅が決まってるのと、若干短い波長から捉えられるから、かな。

というわけで明日は実際の色素でバックグラウンドの高さを調べることになりました。
こまい作業苦手なんだよねー……<顕微鏡


4/27追記:
今日、研究報告聞きながら考えてたんですけど、多重染色したサンプルを見るときって波長の長いものから見ますよね。もう2年ほど一色で見てるので忘れてたんですけど、そういえば位相差→Cy3→DAPIの順番で撮ってた。もうダメダメだなぁ。

使おうとしている蛍光色素は励起波長が若干ずれてるのでどうしたもんかな。
まあちゃんと蛍光が拾えるから大丈夫なんだろう、きっと。

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