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  <title type="text">azure blue</title>
  <subtitle type="html">日常に潜む疑似科学的なことをメインに食指の動く方にのらりくらりと書いていく雑記です。</subtitle>
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  <updated>2006-01-28T15:57:07+09:00</updated>
  <author><name>むいみ</name></author>
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    <published>2014-01-21T18:50:43+09:00</published> 
    <updated>2014-01-21T18:50:43+09:00</updated> 
    <category term="雑感" label="雑感" />
    <title>アクリフーズの事件で考えていたことを書いてみた</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[アクリフーズの事件で、<a href="http://www.foocom.net/column/editor/10618/" title="">消費者は怒るべきだ</a>という記事があったので思うところを書いてみます。<br />
<br />
<br />
第一報が入ったあたりの私の反応は<a href="http://togetter.com/li/609106" title="">Togetterに一部まとめられてる</a>のでどうぞ。<br />
<a href="http://twilog.org/muimi/date-131229" title="">Twilogの12月29日</a>～31日にもそれ関連の呟きは多いので暇ならどうぞ。<br />
<br />
<br />
さて、「<a href="http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131229/crm13122918550007-n1.htm" title="">子供（体重20キロ）が1度に60個のコロッケを食べないと毒性が発症しないレベル</a>」という説明したアクリフーズにこの説明を行ったことに関しては一切弁解の余地はないですが、厚労省が素早く訂正を促し、深夜1時半に会見を開いて謝罪して訂正を行ったことで「この件はもういいかな」と思っちゃったんですよね個人的には。「済」の箱にしまわれたというか。<br />
ただそれは私の感覚なので他人もこう思わなければおかしいというつもりは毛頭ありません。<br />
<br />
しかしLD<span style="font-size: small;">50</span>（半数致死量）を提示されたのになんでわりと落ち着いていたんだろうなと思ったのですが、まあ普通に考えて、<br />
<br />
<strong>一度にコロッケを60個食べる子供（体重20kg）はまずいない</strong><br />
<br />
と思ったからだろうなと。<br />
マラチオンのARｆD（急性参照用量）は2mg/kg 体重で、NOAEL（無毒性量）は15mg/kg 体重（ヒトでの値）。<br />
15000ppm（≒15000mg/kg）のコロッケを一個（22g）食べたときのマラチオンの摂取量が330mg。<br />
体重20kgの子供のNOAELが300mg。<br />
誤って一個食べたとしてもNOAELを少し越す程度なので嘔吐や下痢なんかよりもやはり臭いによる気持ち悪さの方が先に立つんじゃないかなと思いました。<br />
半数致死量を食べるためには該当商品を7袋半食べる必要があります。まずこんなに買いません。<br />
成人の場合は体重60kgで換算するのでこの3倍量ですよね。180個。まあ普通はいっぺんに食えません。一袋（8個）をいっぺんに食べて嘔吐した事例がありましたが、最大でその程度だろうと。<br />
子供が8個ぐらい食べたら中毒症状が出ると思いましたが「半分殺す気か」とは思いませんでした。<br />
<br />
ARｆDで判断すべき事例をなぜNOAELで評価してるのかについては、ARｆDは商品回収の目安で、NOAELは実際に口にしてしまったときの危険性の目安で、私の中では双方別々の評価基準なのです。<br />
もちろん、安全性を考慮して一般的にはARｆDで評価するのが正しいです。<br />
ただ、私のリスク感覚はそういうものだったので、、<br />
<br />
<a href="http://www.foocom.net/column/editor/10618/" title=""><strong>説明の誤り、など生ぬるい表現だ。半数致死量を基に説明したのだから、「日本人の半数を殺す気か」くらいの勢いで怒っていいくらいのミス。</strong></a><br />
<br />
とは思わないんですよね。<br />
というか「日本人の半数を殺す気か」という表現は実際のリスクの大きさから考えるとオーバーな気がします。<br />
私は該当食品を食べたことがないし、180個も食べる気はありません。<br />
「コロッケを60個食べた子供（20kg）や180個食べた大人（60kg）の半数を殺す気か」という表現はできるかなと思いますが。<br />
<br />
<br />
<br />
それよりも私はむしろマスメディアに怒ってました。<br />
アクリフーズの説明は本当にあってはいけないし、LD<span style="font-size: small;">50</span>で計算してしまうとはお粗末すぎます。ARｆDは日本ではあまり馴染みのない基準値なので知らなかったとしても「ありえないでしょ」とは言えないなあと思っているのですが、そうであってもNOAELやADIで計算すべきでした。そうすればとんでもない量が混入されていたと正しく認識できたでしょうし、「60個食べないと～」という表現は出てこなかったでしょう。<br />
ただ、会見の場に居合わせた記者は誰一人としてこの計算をおかしいと思わなかったのでしょうか。<br />
記事にして公開する前に編集部の誰もおかしいと思わなかったのでしょうか。<br />
毒性評価が正しく行われているかを確認するというのは、初歩的な事実確認の範疇だと思うのです。<br />
報道では会見内容を忠実に伝えることも大事だと思うのですが、会見内容が事実であるか確認する責任も報道にはあるのではないかと思うのです。<br />
もちろん、その場で「この計算はLD<span style="font-size: small;">50</span>を基に行われている&hellip;！」と気付けと言ってるわけじゃないですよ。私だってマラチオンのLD<span style="font-size: small;">50</span>はおろかADIもARｆDも知りませんでした。<br />
しかし、2200ppmとか15000ppmという数値を見て「そんなに余裕があるだろうか？」と思わなかったんだろうか、と疑問に思うのです。<br />
もしかして、会見の場では記者は質問をできなかったのでしょうか。<br />
<br />
<br />
アクリフーズに対して「日本人の半数を殺す気か」くらいの勢いで怒っていいのならば、マスメディアに対しては「日本人の半数を殺す片棒を担いだ共犯者」と怒っていいと思うのですよ。<br />
だって無批判に右から左に流してただけですからね。報道ってそういうものなんですね。<br />
その後もさらりと訂正会見があったことを報道してますけど、そもそもマスメディアがアクリフーズの説明を批判的に検証していればこんな恐ろしい情報が流れずに済んだと思いませんか。<br />
この計算をやっちゃったアクリフーズの人が会見前に厚労省やマルハニチロに相談しなかったのは馬鹿だなあと思いますし、マニュアル外のことが起こったら素直に外に助けを求めなさいよと思いますけど、一番信用できないのはマスメディアだなあと思っちゃいましたよ。<br />
これ、担当した人は食品報道したことがない人なんでしょうか。各社それぞれ。<br />
農薬の基準値超過の場合、とりあえず計算してみようってならないんでしょうか。不思議。そういう習慣付けさせた方がいいですよ。そうしたら読者にどんな情報が必要かわかるでしょうから。<br />
<br />
<br />
以上、私の怒りポイントでした。<br />
長いことお疲れ様でした。<br />
<br />
以下に「こうすればよかったんじゃないだろうか」ということを箇条書きにしていきます。<br />
<br />
<strong><span style="text-decoration: underline;">■アクリフーズやマルハニチロ、企業側に対して</span></strong><br />
・第一報の時点で警察に相談したいたことから、混入の可能性も視野に入れていたことがわかる。ならば「一度に○○個食べない限り」という表現は使ってはいけない。<br />
・ARｆDは日本では一般的な概念じゃないので知らないのは仕方ない。けれどLD50はない。ありえない。「一度に○○個～」という表現を使いたければADIで計算しよう。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>■マスメディアに対して</strong></span><br />
・150万倍とか農薬の残留基準とか実際の数値がわからないような報道はやめて。<br />
・15000ppm、残留基準値（0.01ppm）など書いてくれれば読者も理解できる。<br />
・というか、事実確認する気がないのなら読者が事実確認できるように数値を載せて下さいマジで。<br />
・食品関連の報道する記者の方は、こういう報道を見たら計算するクセをつけた方がいいんじゃないだろうか。自分の担当でなくても。<br />
・こういうのは慣れなので。<br />
<br />
<span style="text-decoration: underline;"><strong>■厚労省に対して</strong></span><br />
・GJでした。<br />
・いつもADIで規制するのにARｆDが出てくると思ってなくてすごくびっくりしてドキドキした。<br />
・なんだか私の知ってる厚労省と違う。<br />
・ポジティブリスト制度の一律基準値違反についてはARｆDで評価しましょうよそうしましょう。<br />
<br />
<br />
<br />
最後に。<br />
今回の事件は、最初にまず「混入か」と思って「あ、まだ残留農薬の可能性があるのか」と思った後に実際の数値を見て「混入ですね」と思いました。現時点（1月21日）では残留農薬の可能性はほぼゼロと考えていいでしょう。<br />
その理由は主に二つ。<br />
原材料が汚染されていたのならば同一ラインが汚染されていたということなので、<br />
　・マラチオンが検出された製品がもっと見つかっていい<br />
　・検出された製品間での数値の差が100倍以上開くことは考えにくい<br />
ということ。<br />
<br />
<br />
<br />
すごく久しぶりにブログというものを書いたのでなんかまとまらない記事になっちゃいましたね。<br />
めんどくさいなーと思ったのでまたブログから遠ざかりそうとかなんとか。<br />
<br />
<hr /><br />
■以下、本文になくてもいいけど知ってると得する？予備知識<br />
<br />
「残留農薬の基準の○○倍」という表現がなぜ役に立たないかというと、実は農薬の残留基準値は作物によってバラバラなのです。<br />
たとえばマラチオンだとこんな感じ&rarr;<a href="http://m5.ws001.squarestart.ne.jp/zaidan/agrdtl.php?a_inq=73200" title="">マラチオンの基準値</a><br />
作物によっては最大で8ppmまで残留しても違反ではないんですね。<br />
報道で用いられる「残留農薬の基準値」という表現の9割（体感）がポジティブリスト制度による一律基準値のことを指しています。つまり0.01ppmです。（検出限界の関係でそれより大きいものもあります）<br />
マラチオンの場合、同じ「残留農薬の基準値」でも最大値と最小値で800倍の差があります。<br />
・0.01ppmの150万倍なら15000ppm<br />
・8ppmの150万倍なら12000000ppm<br />
その間に基準値はいくつもあります。<br />
これでは値が一つに決まりませんね。<br />
だからこういう表現の仕方はよくありません。インパクト重視なだけで情報すっかすか。<br />
ではこうしたらどうでしょうか。<br />
「残留農薬の基準値（0.01ppm）の150万倍が検出された」<br />
冷凍食品には残留農薬の基準値なんてないのでもっとストレートに<br />
「最大で15000ppmのマラチオンが検出された」<br />
<br />
これならわかるよね？]]> 
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            <name>むいみ</name>
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    <published>2011-06-10T23:18:10+09:00</published> 
    <updated>2011-06-10T23:18:10+09:00</updated> 
    <category term="雑感" label="雑感" />
    <title>静岡県が放射性物質検出のHP公表を制止したという話</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<font size="2">覚え書き程度に。<br />
<br />
以下、強調は引用者による。</font><br />
<br />
<table width="500" cellspacing="1" cellpadding="1" border="1">
    <tbody>
        <tr>
            <td><a href="http://www.asahi.com/national/update/0610/TKY201106090710.html" target="_blank"><strong><font size="2">放射性物質検出、静岡県が公表を制止　食品通販業者に（asahi.com）</font></strong></a><font size="2"><br />
            <br />
            静岡県が、自主検査で国の基準を超える放射性物質が検出されたとホームページ（ＨＰ）で公表しようとした東京都内の食品通販業者に、公表を控えるよう求めていたことが分かった。<br />
            <br />
            有機野菜などの会員制宅配サービスを行う「らでぃっしゅぼーや」（東京都港区）。同社は自主検査で基準を超えたと６日に県に報告。この際、ＨＰでの公表を県が控えるよう求めたという。同社は商品を購入した会員に、経緯と商品回収の意向を伝える手紙を郵送したという。<br />
            <br />
            <font color="#FF0000"><strong>県経済産業部は</strong></font></font><font size="2"><font color="#FF0000"><strong>「消費者への連絡など最低限のことはやっている。ＨＰで出すとかえって不安を広げかねない」</strong></font></font><font size="2"><font color="#FF0000"><strong>と説明</strong></font>している。（</font><font size="2">2011年6月10日4時15分</font>）</td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<br />
<font size="2">これが本当だったら酷い話ですよね。<br />
<br />
業者が自主検査をしたら暫定規制値を超えていたので、静岡県に公表していいか問い合わせたら「いや、やめてほしい。最低限やってるんだからHPでやらなくてもいいだろう」と言われた。<br />
そういう風に読めます。<br />
多くの人が「隠蔽だ」「こういうことするから返って風評被害を招く」など言っていました。<br />
<br />
私が最初に読んだときは「いくらなんでもそんなに愚かな真似をするだろうか？」という意識が最初に来たので、</font><a target="_blank" href="http://corporate.radishbo-ya.co.jp/info/info_583.html"><font size="2">自主検査</font></a><font size="2">の精確さを疑ってしまいました。ごめんなさい。<br />
<br />
<br />
ところで、めんどくさい人のために最初に結論を書いておきます。<br />
静岡県に隠蔽する意図はありません。<br />
後ほど詳しく説明しますが、</font><a target="_blank" href="http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=41640&amp;from=popin"><font size="2">知事が「検査なんかしないもん！」とダダをこねて</font></a><font size="2">も、静岡県では</font><a target="_blank" href="http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-340/cha-housyanoukekka_h23.html"><font size="2">お茶（荒茶）の放射性物質の調査</font></a><font size="2">をしています。</font><br />
<br />
<!-- https://twitter.com/#!/muimi/status/79057169521197056 --> <style type="text/css">.bbpBox79057169521197056 {background:url(http://a1.twimg.com/images/themes/theme13/bg.gif) #1f8075;padding:20px;} p.bbpTweet{background:#fff;padding:10px 12px 10px 12px;margin:0;min-height:48px;color:#000;font-size:18px !important;line-height:22px;-moz-border-radius:5px;-webkit-border-radius:5px} p.bbpTweet span.metadata{display:block;width:100%;clear:both;margin-top:8px;padding-top:12px;height:40px;border-top:1px solid #fff;border-top:1px solid #e6e6e6} p.bbpTweet span.metadata span.author{line-height:19px} p.bbpTweet span.metadata span.author img{float:left;margin:0 7px 0 0px;width:38px;height:38px} p.bbpTweet a:hover{text-decoration:underline}p.bbpTweet span.timestamp{font-size:12px;display:block}</style>
<div class="bbpBox79057169521197056">
<p class="bbpTweet">静岡県が製茶の基準値越えの公表を制止した件について、<a href="http://t.co/f4KN6jX" rel="nofollow">http://t.co/f4KN6jX</a>朝日の報道を見ると隠蔽しようとしたように見えるが、共同<a href="http://t.co/2q9r3bH" rel="nofollow">http://t.co/2q9r3bH</a>、業者<a href="http://t.co/jnqPIev" rel="nofollow">http://t.co/jnqPIev</a>の報告を見ると再検査後に公表する予定だったことがわかる<span class="timestamp"><a title="Fri Jun 10 05:27:52 +0000 2011" href="https://twitter.com/#!/muimi/status/79057169521197056">less than a minute ago</a> via web <a href="http://twitter.com/intent/favorite?tweet_id=79057169521197056"><img alt="" src="http://si0.twimg.com/images/dev/cms/intents/icons/favorite.png" /> Favorite</a> <a href="http://twitter.com/intent/retweet?tweet_id=79057169521197056"><img alt="" src="http://si0.twimg.com/images/dev/cms/intents/icons/retweet.png" /> Retweet</a> <a href="http://twitter.com/intent/tweet?in_reply_to=79057169521197056"><img alt="" src="http://si0.twimg.com/images/dev/cms/intents/icons/reply.png" /> Reply</a></span><span class="metadata"><span class="author"><a href="http://twitter.com/muimi"><img alt="" src="http://a0.twimg.com/profile_images/1386782250/_________2_normal.jpg" /></a><strong><a href="http://twitter.com/muimi">むいみ</a></strong><br />
muimi</span></span></p>
</div>
<!-- end of tweet --><br />
<br />
<font size="2"><br />
さて、朝日の記事を読んで「おや？」と思いませんでした？<br />
この記事からはどの野菜から放射性物質が検出されたかがまったくわからないんですね。<br />
そりゃ、静岡ですからお茶だろうか？と推測はできますけども、普通は書くでしょう。みなさん、お茶とわかっていて憤っていらっしゃったのでしょうか。私は最初は野菜かと思いました（なので検査ミスかな、と）<br />
<br />
<br />
何の製品だろう？と探していたあたりで47newsがツイートされてきたので読みました。</font><br />
<br />
<table width="500" cellspacing="1" cellpadding="1" border="1">
    <tbody>
        <tr>
            <td><font size="2"><a href="http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011061001000347.html" target="_blank"><strong>静岡県がＨＰでの公表制止　製茶の放射性物質検出で（共同通信）</strong></a><br />
            <br />
            静岡県産の<font color="#003300"><strong>製茶</strong></font>の自主検査で基準を超える放射性物質を検出した食品通販会社「らでぃっしゅぼーや」（東京）から、ホームページ（ＨＰ）での公表を相談された静岡県が、掲載を控えるよう求めていたことが１０日、同社への取材で分かった。<br />
            <br />
            同社によると、県に６日午前、製茶が基準を超えたと報告。ＨＰに掲載すべきか相談したところ、<font color="#FF0000"><strong>県の担当者は「風評被害を考慮し、県として再度確認するので、公表を少し待ってほしい」と求めた</strong></font>という。<br />
            <br />
            同社は購入済みの消費者には、検査結果や返品に応じる意向を記した手紙を郵送し対応した。<br />
            （2011/06/10 11:34）</font></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<br />
<font size="2">どうやら製茶だったようです。<br />
お茶に関しては、生茶で測定するのか、荒茶で測定するのか、厚労省と農水省で意見が対立しましたね。<br />
お茶の暫定規制値は結局、荒茶で測定することになりました。説明は</font><a href="http://e-bi.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-f682.html" target="_blank"><font size="2">こちらのブログ記事（生茶葉と荒茶の放射線規制値について考察）</font></a><font size="2">が詳しいと思います。<br />
<br />
さて、赤字の部分を読み比べてほしいのですが、<br />
朝日の<font color="#FF0000"><strong>「消費者への連絡など最低限のことはやっている。ＨＰで出すとかえって不安を広げかねない」</strong></font>と、共同通信の<font color="#FF0000"><strong>「風評被害を考慮し、県として再度確認するので、公表を少し待ってほしい」</strong></font>ではだいぶ違う印象を受けます。<br />
前者は、今後も公表するつもりはないと読めます。<br />
後者は、再検査をしたら公表するつもりであると読めます。<br />
<br />
はて？これはどちらが正しいのだろう？と思っていたら、どうやら後者が正しかったようです。</font><br />
<br />
<table width="500" cellspacing="1" cellpadding="1" border="1">
    <tbody>
        <tr>
            <td><a target="_blank" href="http://corporate.radishbo-ya.co.jp/info/info_598.html"><strong><font size="2">【震災関連：ぱれっと/商品】静岡県産煎茶で放射性物質が検出されましたのでご報告いたします。（らでぃっしゅぼーや）</font></strong></a><font size="2"><br />
            <br />
            <font size="2">　該当産地のお茶（原発事故以降の新茶）につきましては、既に取扱を中止し、またご購入いただいた会員様には速達のお手紙でご連絡申し上げております。また、当社から静岡県に対しても検査結果を伝えており、静岡県においても該当産地の製茶の検査を行っていただいております。<font color="#FF0000"><strong>本件につきましては風評被害につながる恐れもあることから、静岡県による検査と当社による再検査の結果を待って公表させていただく予定になっておりました。</strong></font>  </font></font></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<br />
<font size="2"><br />
そうすると、特に隠蔽しようとする意図は見出せませんから、公表が遅れたことについてどう解釈するかになります。<br />
以下におおまかな流れを書きます。<br />
<br />
<br />
</font><a target="_blank" href="http://www.jacom.or.jp/news/2011/06/news110603-13703.php"><font size="2">6月3日に、</font></a><font size="2">お茶での放射性セシウムの暫定規制値は荒茶あるいは製茶で測定すると報道されています。<br />
静岡では生茶では規制値を超えていませんでした（</font><a target="_blank" href="http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-340/cha-housyanoukekka_h23.html#H23.5.15made"><font size="2">生茶の測定結果</font></a><font size="2">）。<br />
しかし6月6日に、業者が5月に出荷販売したものについて暫定規制値を超えていることがわかりましたので、静岡県に報告しました。<br />
おそらくこれを受けて、製茶でも測定を行った結果、一部を除き規制値を超えたものはありませんでした（</font><a target="_blank" href="http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-340/cha-housyanoukekka_h23.html#H23.6.6kara"><font size="2">製茶の測定結果</font></a><font size="2">）。<br />
一部、暫定規制値を超えているもの、これが今回報道されたものです。<br />
これは</font><a target="_blank" href="http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-340/cha_oshirase230609.html"><font size="2"><strong>6月9日</strong>に静岡県のHPに載っています</font></a><font size="2">。（更新日は10日ですが、9日の時点で</font><a target="_blank" href="http://b.hatena.ne.jp/entry/www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-340/cha_oshirase230609.html"><font size="2">オンラインブックマーク</font></a><font size="2">がついています）<br />
朝日新聞の報道は<strong>6月10日</strong>です（紙面に載ったとすれば6月9日の夕刊ぐらいだと思われます）。<br />
静岡県では製茶での放射性物質の測定結果が6月7日から一部掲載されていますから、静岡県のHPを見ていれば隠蔽する意図があるとはとても読めないでしょう。<br />
<br />
6月6日の時点で公表しようと思えばできたわけですが、それはどうなのでしょうか？<br />
<br />
<br />
ところで、以下は朝日アピタルさんのつぶやきです。<br />
</font><br />
<!-- https://twitter.com/#!/asahi_apital/status/79051141148721152 --> <style type="text/css">.bbpBox79051141148721152 {background:url(http://a2.twimg.com/profile_background_images/125772207/apital_bg.png) #ffffff;padding:20px;} p.bbpTweet{background:#fff;padding:10px 12px 10px 12px;margin:0;min-height:48px;color:#000;font-size:18px !important;line-height:22px;-moz-border-radius:5px;-webkit-border-radius:5px} p.bbpTweet span.metadata{display:block;width:100%;clear:both;margin-top:8px;padding-top:12px;height:40px;border-top:1px solid #fff;border-top:1px solid #e6e6e6} p.bbpTweet span.metadata span.author{line-height:19px} p.bbpTweet span.metadata span.author img{float:left;margin:0 7px 0 0px;width:38px;height:38px} p.bbpTweet a:hover{text-decoration:underline}p.bbpTweet span.timestamp{font-size:12px;display:block}</style>
<div class="bbpBox79051141148721152">
<p class="bbpTweet">不安を広げないようにする施策が、逆に不安を広げてしまう好例ですね／放射性物質検出、静岡県が公表を制止　食品通販業者に <a rel="nofollow" href="http://t.asahi.com/2syw">http://t.asahi.com/2syw</a>　<a rel="nofollow" class="tweet-url hashtag" title="#genpatsu" href="http://twitter.com/search?q=%23genpatsu">#genpatsu</a><span class="timestamp"><a href="https://twitter.com/#!/asahi_apital/status/79051141148721152" title="Fri Jun 10 05:03:55 +0000 2011">less than a minute ago</a> via web <a href="http://twitter.com/intent/favorite?tweet_id=79051141148721152"><img src="http://si0.twimg.com/images/dev/cms/intents/icons/favorite.png" alt="" /> Favorite</a> <a href="http://twitter.com/intent/retweet?tweet_id=79051141148721152"><img src="http://si0.twimg.com/images/dev/cms/intents/icons/retweet.png" alt="" /> Retweet</a> <a href="http://twitter.com/intent/tweet?in_reply_to=79051141148721152"><img src="http://si0.twimg.com/images/dev/cms/intents/icons/reply.png" alt="" /> Reply</a></span><span class="metadata"><span class="author"><a href="http://twitter.com/asahi_apital"><img src="http://a1.twimg.com/profile_images/1214260131/origin12933561722009_normal.png" alt="" /></a><strong><a href="http://twitter.com/asahi_apital">朝日新聞医療サイト「アピタル」</a></strong><br />
asahi_apital</span></span></p>
</div>
<!-- end of tweet --><br />
<font size="2"><br />
</font><font size="2">あれだけ誤読させておいて「不安を広げないようにする施策が、逆に不安を広げてしまう好例」だって！？<br />
朝日の記事でなくて共同通信の記事を読めば憤る人はもっと少なかったはずなんですよ。</font><br />
<font size="2">あの記事はおそらく朝日アピタルが書いたわけではないので、こんな怒りをぶつけてもしょうがないのですが、正直にいいます。<br />
私は、これを読んでイラッとしました（なので返信しました）<br />
私は、朝日の記事は風評被害だと感じました。</font><br />
<br />
<table width="500" cellspacing="1" cellpadding="1" border="1">
    <tbody>
        <tr>
            <td><font size="2">・規制値を超えたのが製茶であることを伝えていないこと<br />
            ・静岡県は公表するつもりであり、記事がネットで公開された時点では公表されていたにも関わらず、静岡県が意図的に隠蔽したように誤読させうる文章を書いた（</font><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry?mode=more&amp;url=http%3A%2F%2Fwww.asahi.com%2Fnational%2Fupdate%2F0610%2FTKY201106090710.html" target="_blank"><font size="2">というか、たいていの人はそう読んだ</font></a><font size="2">）</font></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<font size="2"><br />
不安を煽る書き方をしといて好例ですね、とかくぁｗせｄｒｆｔそりゃもうプンプン怒りました。<br />
そこから私の最初の</font><a href="https://twitter.com/#!/muimi/status/79057169521197056" target="_blank"><font size="2">ツイート</font></a><font size="2">に戻ります。<br />
<br />
<br />
閑話休題。<br />
<br />
今回、製茶で暫定規制値を超えてしまいましたので、県からは藁科地区の当該の業者に対して、製茶および原料の荒茶の出荷自粛・自主回収が要請されました。<br />
<br />
<strong>暫定規制値を超えたら速やかに公表してほしい。</strong><br />
<br />
そのとおりです。<br />
私も、暫定規制値を超えたものについては隠さず公表すべきであると思っています。<br />
「らでぃっしゅぼーや」は自主検査の結果を受けて、静岡県の要求を尊重しつつ、製品を購入された顧客に対しては速やかに連絡をしており、取り扱いも中止しています。<br />
しかし、業者に出荷自粛や製品回収を要請する前に、県がもう一度検査をしたいというのはただの時間稼ぎなのでしょうか？<br />
<br />
生茶を加工して荒茶にすると放射性セシウムの濃度が約5倍濃縮されると言われています（</font><a target="_blank" href="http://www.jacom.or.jp/news/2011/06/news110603-13703.php"><font size="2">リンク</font></a><font size="2">）。<br />
ですが、静岡県の公表している</font><a target="_blank" href="http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-340/documents/cha_tyousakekka230610.pdf"><font size="2">データ（PDF）</font></a><font size="2">を見ますと、生茶から製茶へ加工する過程では、必ずしも5倍濃縮されるわけではないようです。おおよそ1.5～7倍と、濃縮率に差があります。ですので、仮に生茶でのデータがあっても、製茶で測定するまでは確かなことは言えませんから、即時出荷自粛を要請するのは難しいと思われます。<br />
また、業者（らでぃっしゅぼーや）と県で、再検査が終わるまで公表を伸ばすことで合意が得られていますから、県が無茶苦茶な要求を叩きつけたわけでもないでしょう。<br />
<br />
6月6日に報告を受けて9日に公表して10日に「隠蔽するのか」と叩かれる、これって正常なんでしょうか？<br />
静岡県のお役人さんは公務員だからいわれのない批判をされてもいいんでしょうか？<br />
<br />
<br />
ここまで読んでいただいて、それでもやっぱり静岡県は卑劣だ、と思われた方はどのくらいいらっしゃいますか？<br />
<br />
この件では、出荷制限ではなくて、出荷自粛なのですよね。<br />
おそらく、生茶葉では規制値をクリアしているからだと思います。<br />
飲用するにあたっては生茶の10倍ほど希釈されますから、最低でも10倍程度希釈されると考えて良いと思います。今回、暫定規制値を超えたものは最大で679 Bq/kgでした。10倍に希釈されるのなら67.9 Bq/kgになります。飲料の規制値は200 Bq/kgですから、飲料用に売る分には、厳しい制限をつけられないのだろうと思われます。<br />
ただし、飲用向け以外の出荷が3～4％あるとのことですから、そちらは実質、出荷できないのではないでしょうか（希釈されないので）。<br />
<br />
<br />
難しいですよね。<br />
県のお役人さんが業者の自主検査を信じてなかったわけではないと思うんですよ。<br />
ただ、県から自粛を要請する以上は、ちゃんと検査をするべきだと思うんです。<br />
あとで間違いでした、と言われて善意の業者（らでぃっしゅぼーや）が出してきたデータを信じただけだ、県に責任はない、なんて言われたら殴りますでしょ。<br />
静岡県は日本の茶の約40％を生産していますから、ややナーバスになってもしょうがないかなと思います。<br />
しかし、公表すべきことは公表しているみたいなので、少しくらい待ってあげてはどうでしょうか。<br />
待てないほど喫緊の問題だったわけではないですよ。<br />
</font><br /><br /><a href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/252/" target="_blank">続きを読む</a>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>むいみ</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>kuroha.blog.shinobi.jp://entry/250</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/250/" />
    <published>2011-05-22T17:30:31+09:00</published> 
    <updated>2011-05-22T17:30:31+09:00</updated> 
    <category term="雑感" label="雑感" />
    <title>【追記あり】生鮮食品の原産地表示もう少しだけ詳しく説明してみる</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<font size="2">先日のエントリ</font><a href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/249/" target="_blank"><font size="2">「農水省が野菜の産地表示を止めていい」という通達を出したという噂について</font></a><font size="2">から続いています。<br />
<br />
先日のエントリでわかりにくいところがあったら教えてください、とお願いしたところ、</font><a href="http://d.hatena.ne.jp/p_wiz/20110521/p2" target="_blank"><font size="2">エントリにまとめていただきました</font></a><font size="2">のでお返事させていただきます。<br />
本来ならばコメント欄でお返事させていただくのですが、同じような誤解をしている方のためにエントリにしました。ご了承ください。<br />
また、「国産」表示に関して詳しく知りたい方は<font color="#ff0000"><strong>****************</strong></font>の間を飛ばしていただいて構いません。<br />
<font color="#ff0000"><strong><br />
**********************************************************************</strong></font><font color="#ff0000"><strong>***************************</strong></font><br />
<br />
返答エントリを書いていただきありがとうございます。<br />
このように「どこがわかりづらかったか」を教えていただけると次にエントリを書くときの参考になりますので本当に助かります。</font><br />
<br />
<br />
<table width="500" cellspacing="1" cellpadding="1" border="1">
    <tbody>
        <tr>
            <td><font size="2"><strong>リンク先のエントリー記事によると、実際の文書意図は「(従来の法規どおり)市町村単位の原産地表示をしてね」という意味<br />
            <a target="_blank" href="http://d.hatena.ne.jp/p_wiz/20110521/p2">http://d.hatena.ne.jp/p_wiz/20110521/p2</a><br />
            </strong></font></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<br />
<font size="2"><br />
ここの部分、従来の法規では「<strong>都道府県名</strong>での原産地表示」が義務化されております。<br />
「市町村名」までの表示を行うことは「可能」ですが、ここの部分は任意であり義務ではありません。<br />
よって、文書の意図は、「従来通りの県単位の表記ではなく、手間をかけますがさらに細かく市町村単位で表示してもらえると助かります」という意味になります。<br />
手間＝コストがかかるので、強制的な命令は行えず「依頼」という形になっています。<br />
従来通りではないからこそ、通達をしているわけですね。<br />
<br />
<br />
「御配慮ください」について、確かに私もわかりにくな、と思います。<br />
しかし、産地表示を細かくすることで対応する小売店もいるでしょうし、義務でない以上、産地表示を細かくせずに仕入れを行う産地を切り替えることで対応する小売店もあるでしょう。また、ポップやシールでの表示を切り替えず、消費者から質問された場合に詳しい産地を提示する、という選択肢もあります。<br />
それら複数の選択肢がある中で「市町村単位で細かく対応してください」と対応を「限定」してしまうことは「協力依頼」という拘束力の弱い通達では不可能です</font><font size="2">。<br />
「御配慮ください」の本来の対象は消費者ですが、通達自体が小売店側に配慮されているものなのです。<br />
</font><br />
<br />
<table width="500" cellspacing="1" cellpadding="1" border="1">
    <tbody>
        <tr>
            <td><font size="2"><strong>「県名を省けますよ」</strong></font><font size="2">という部分を一般国民に知らせずに、業者のみに伝わるように書いた通知にも読めます</font><br />
            <font size="2"><strong>             <a target="_blank" href="http://d.hatena.ne.jp/p_wiz/20110521/p2">http://d.hatena.ne.jp/p_wiz/20110521/p2</a><br />
            </strong></font></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<font size="2"><br />
<br />
「一般的に知られている地名」とは具体的に、<br />
</font><br />
<table width="500" cellspacing="1" cellpadding="1" border="1">
    <tbody>
        <tr>
            <td><font size="2"><font color="#000080">（1）郡名<br />
            （2）一般に知られている旧国名（例丹波、土佐等）<br />
            （3）一般に知られている旧国名の別称（例信州、甲州等）<br />
            （4）その他一般に知られている地名（例房総、屋久島等）</font><br />
            <br />
            参考：</font><a target="_blank" href="http://www.maff.go.jp/j/jas/hyoji/pdf/qa_a.pdf"><font size="2">生鮮食品品質表示基準Q&amp;A</font></a><font size="2">（PDF）</font></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<br />
<font size="2">等が考えられるそうです。<br />
</font><font color="#006600"><font size="2">【追記】<a href="http://d.hatena.ne.jp/ohira-y/">ohira-yさん</a>に「<span class="comment">旧国名の表示も現在の複数の県にまたがる場合は不可です。(肥前とか)都道府県別損なわれるから。」と</span>教えていただきました。やはり都道府県よりも大きなくくりにすることはできないようです。</font></font><font size="2"><br />
<br />
そもそも「一般的に知られている地名」なのに県名隠しにあたるのでしょうか？<br />
調べればすぐにわかると思うのです。<br />
これを「国産」と書いてしまうと産地がわからなくなってしまいますが、会津産と書いてあって北海道産だ、と考える人はどのくらいいるのでしょうか？<br />
<br />
<br />
他の方のご意見も伺いましたが、この通達文書はプロ（農水省）からプロ（小売販売業者）への通達なので、この程度でも十分に意図は通じること、表示ルールは法律により規定されていますので、意図が把握できなかった場合は担当部署に確認するのが当たり前だろう、とのころでした。<br />
私もそう思います。<br />
Twitterを眺めていた限り、ちゃんと文章を読んだ人は正しく理解していました。<br />
そもそもタイトルも「市町村単位等県を分割した区域ごとに行う出荷制限等への対応について（協力依頼）<br />
」なのですからもう一度先入観を排除して意味の繋がりを考えながら</font><a target="_blank" href="http://www.maff.go.jp/j/press/soushoku/ryutu/pdf/110406-01.pdf"><font size="2">元の通達文書</font></a><font size="2">（PDF）を読んでみてください。<br />
<br />
<br />
ただし、意図的であれ非意図的であれ、適正な表示を完璧に守ることはそこそこ難しいようです。<br />
</font><a target="_blank" href="http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/kansa/090729.html"><font size="2">平成20年度の統計</font></a><font size="2">になりますが、生鮮食品及び加工食品の品質表示が適正に行われているかを調べたところ、原産地については84.6％が適正な表示を行っていたそうです。裏を返せば15.4％の店舗では不適正な表示もあったわけです。<br />
<br />
<br />
以上です。<br />
私のつたない説明では理解に至らないところもありましたでしょうが、今後も多くの方に伝わるようなエントリを書きたいと思います。<br />
<br />
<font color="#ff0000"><strong>**********************************************************************</strong></font><font color="#ff0000"><strong>***************************</strong></font><br />
<br />
<br />
さて、続いて「国産」表示が増えているという報告が少なからずありますのでそれについてもお答えします。<br />
生鮮食品の原産地の表示について簡易ではありますが表にまとめてみました。<br />
</font><br />
<img src="//kuroha.blog.shinobi.jp/File/1c20c05b.jpg" alt="" /><font size="2"><br />
見にくい場合は</font><a target="_blank" href="http://f.hatena.ne.jp/blackrook368/20110522030541"><font size="2">こちらのリンク先</font></a><font size="2">をご覧ください。<br />
<br />
畜産物に関する報告が結構ありますが、畜産物は元々「国産」で構わないのです。<br />
それを知らない人が『見に行ったら「国産」になってた！』と騒いでいるのを見るとちょっと滑稽だなと感じてしまいます。「国産」の表示が偽装だと騒ぐ前に、本来のルールはどのようになっているかを調べるのが先ではないでしょうか？<br />
少しお高くなりますが、産地名を冠したブランド肉（宮崎牛や名古屋コーチンなど）がありますので、どうしても細かい産地がわからないと嫌だという方はそちらをお買い求めになるのが確実かと思われます。<br />
<strong><font color="#006600">【追記】</font></strong><font color="#006600">書こうと思ってすっかり忘れていましたが、国産牛に関しては2001年のBSE騒動を受けて個体識別番号が振られるようになりました。牛肉のパックに10桁の番号とバーコードがあると思います。<br />
その番号を</font><a href="http://www.id.nlbc.go.jp/top.html" target="_blank">牛の個体識別情報検索サービス</a><font color="#006600">に入力することで飼育地域等を検索することができます。</font><br />
<br />
<br />
農産物については都道府県名を表示することになっていますから、産地が不明であるときは店員さんに訊ねてみると良いでしょう。<br />
ポップに複数産地（「香川産、茨城産」等）を表示することについて「混ぜ売り」だとおっしゃる方がいますが、これもルール上認められた正しい方法です。<br />
現行の規定では、特売品などで山積み販売を行う場合、複数産地の商品を同時に扱う場合は原産地を全て記載することになっています。ただし、特売品は飛ぶように売れるので、常に多い順に表示するのは難しいようです。<br />
この場合でも「香川産、茨城産」という表示は認められますが、「香川産、他」という表示は認められません。生鮮食品の場合はすべての産地の表示を行わなければいけません。<br />
ポップと個別包装の表示が違う場合について、消費者が正確に判断を下せる状況にないので、その場合は店員さんに訊ねてみて、間違った方を訂正してもらってください。<br />
（参考：</font><a target="_blank" href="http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/05/s0525-8a.html"><font size="2">厚生労働省の生鮮食品の表示についてのアンケート</font></a><font size="2">）<br />
<br />
<br />
次に加工品について。<br />
「</font><a target="_blank" href="http://www.maff.go.jp/j/jas/hyoji/pdf/kijun_kakou_h230331.pdf"><font size="2">加工食品品質表示基準</font></a><font size="2">」（PDF）より必要な部分だけ説明します。</font><br />
<br />
<table width="500" cellspacing="1" cellpadding="1" border="1">
    <tbody>
        <tr>
            <td><font size="2">「原料原産地名」について、主な原材料（原材料に占める重量の割合が最も多い生鮮食品で、かつ、当該割合が50％以上であるもの）について<strong>国産品ならば国産である旨を表示すること</strong>。</font></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<br />
<font size="2">その際、農産物に関しては都道府県名その他一般に知られている地名を書くこともできます。畜産物も同様です。<br />
<br />
具体例を以下にまとめました。</font><br />
<br />
<img target="_blank" src="//kuroha.blog.shinobi.jp/File/3818b065.jpg" alt="" />　<br />
<font size="2">見にくい場合は</font><a target="_blank" href="http://f.hatena.ne.jp/blackrook368/20110522154225"><font size="2">こちらの表示を</font></a><font size="2">ご覧ください。<br />
<br />
<br />
ここまで読んでいただいて、それでも「やっぱり表示がおかしい！」というときは、</font><a target="_blank" href="http://www.maff.go.jp/j/jas/kansi/110ban.html"><font size="2">食品表示110番</font></a><font size="2">にご連絡ください。<br />
先ほども示しましたが、食品の原産地が100％完璧に記載できているかというとそうではありません。しかし、積極的な偽装というよりは過失・間違いである場合の方が多いと思います。まずは小売店側に確認を取り、正しい情報提示を心がけてもらうようにしましょう。<br />
<br />
<br />
<br />
最後に。<br />
私が言いたいことは2点です。<br />
・産地を偽装してはいけません<br />
・農水省はそのような指導しませんしできません。<br />
（暗示的な意味でもできません。法律＝ここではJAS法の方が規律として上位なので）<br />
<br />
確かに、産地を正しく表示しない小売店がいるかもしれません（主に故意ではなく過失で）。ただし、それを農水省が指示した、あるいは許したなどという陰謀論にくっつけてはいけません。<br />
あと、農水省が他に行っている対応がクソいことと、ルールを捻じ曲げることを混同するのもダメです。<br />
消費者である私たちも、正しく冷静に判断するように心がけましょう。<br />
<br />
JAS法は「品質に関する適正な表示」「消費者の商品選択に資するための情報表示」をを目的としている法律です。<br />
食品表示にはこのほかにも食品衛生法による表示ルールもあり、こちらは「飲食に起因する衛生上の危害発生の防止」を目的としています。<br />
<br />
せっかく食品表示に興味を持ったのですから、少し勉強してみるのも良いと思います。<br />
以下に参考リンクを載せておきますので一緒にどうぞ。<br />
<br />
<br />
<strong><br />
</strong>本文以外の参考リンク：<br />
【PDF】</font><a target="_blank" href="http://www.pref.shiga.jp/e/shoku/shoku/03hyoji/sitteokitaipannhu.pdf"><strong><font size="2">知っておきたい食品の表示</font></strong></a><font size="2">（消費者庁）<br />
</font><a target="_blank" href="http://info.pref.fukui.jp/shokuan/guide/index.html"><strong><font size="2">食品表示ガイドブック</font></strong></a><font size="2">（福井県）&larr;文字が小さいの残念ですけどおすすめ！</font><br />
<br />
<br />
<br />
<font size="2"><strong>【追記】</strong><br />
ツイッターで農畜産物の放射線の測定値が知りたいという意見を見ました。<br />
調べればいいのに、というのは簡単ですが、私もあまり気にしていなかったのでプチリンク集を作ることにしました。<br />
測定値は自分で見てね。<br />
<br />
<strong>≪農産物および畜産物の放射性物質の計測結果≫</strong><br />
・</font><a href="http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet;jsessionid=EA754CC23F5C5DAD453E2A88DD4628C7?DISPLAY_ID=DIRECT&amp;NEXT_DISPLAY_ID=U000004&amp;CONTENTS_ID=23692" target="_blank"><font size="2">福島県</font></a><font size="2"><br />
・</font><a href="http://www.pref.ibaraki.jp/important2/20110311eq/nousanbutsu/" target="_blank"><font size="2">茨城県</font></a><font size="2"><br />
・</font><a href="http://www.pref.tochigi.lg.jp/kinkyu/nousanbutru.html" target="_blank"><font size="2">栃木県</font></a><font size="2"><br />
・</font><a href="http://www.pref.gunma.jp/05/f0100188.html" target="_blank"><font size="2">群馬県</font></a><font size="2"><br />
・</font><a href="http://www.pref.saitama.lg.jp/page/nousanbutsu-chousakekka.html" target="_blank"><font size="2">埼玉県</font></a><font size="2"><br />
・</font><a href="http://www.pref.chiba.lg.jp/annou/h23touhoku/index.html" target="_blank"><font size="2">千葉県</font></a><font size="2"><br />
・その他の地域は</font><a href="http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/monitor.html" target="_blank"><font size="2">経産省の放射線計測値</font></a><font size="2">のページから飛んで探してください。<br />
<br />
</font><strong><font size="3"><font color="#006600">【追記】<br />
(財)食品流通構造改善促進機構が公開している<a href="http://yasaikensa.cloudapp.net/" target="_blank">食品の放射能検査データ</a>というデータベースを教えていただきました。<br />
さっそく使ってみましたが、感覚的に使えて、しかも視覚的に把握できるのでわかりやすいです。</font></font></strong><font color="#006600"><font size="2"><br />
良いものを教えてもらいました。ありがとうございます。</font></font><font size="2"><br />
<br />
さらっと見た感じ、ほとんどの地域でND（検出限界未満）とか低い値なんですけど「一時期制限されていた」というだけで避けられるのは残念かもしれませんね。<br />
あとは賢い消費者のみなさまが測定値と相談してご自分の生活スタイルと相談してお買い物をお楽しみください。</font><br />]]> 
    </content>
    <author>
            <name>むいみ</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>kuroha.blog.shinobi.jp://entry/249</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/249/" />
    <published>2011-05-20T17:07:07+09:00</published> 
    <updated>2011-05-20T17:07:07+09:00</updated> 
    <category term="雑感" label="雑感" />
    <title>「農水省が野菜の産地表示を止めていい」という通達を出したという噂について</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<font size="2">「スーパーや小売店に産地表示をするなという指示が農水省から出ている」<br />
という話（</font><font size="2"><a target="_blank" href="http://george743.blog39.fc2.com/blog-entry-342.html"><font size="2">情報元はここかしら？</font></a></font><font size="2">）をTwitter経由で知ったのですが、</font><a href="http://www.maff.go.jp/j/press/soushoku/ryutu/pdf/110406-01.pdf" target="_blank"><font size="2">実際の文書（PDF）を</font></a><font size="2">読んでみますとそれが間違いであることがわかりました。<br />
もう収束段階にあるかと思うのですが、このブログでは一応食品関係を扱っていますので、記録としてエントリにしておきます。<br />
<br />
<br />
まず始めに結論を書きます。<br />
・この通達は4月5日に行われたものであり、4月7日には一部で</font><a href="http://www.ryutsuu.biz/commodity/d040705.html" target="_blank"><font size="2">ニュース</font></a><font size="2">として取り上げられています。<br />
・5月20日の正午頃には農水省に確認された方がいます。</font><br />
<!-- https://twitter.com/#!/katukawa/status/71395422647758848 --> <style type="text/css">.bbpBox71395422647758848 {background:url(http://a1.twimg.com/images/themes/theme5/bg.gif) #352726;padding:20px;} p.bbpTweet{background:#fff;padding:10px 12px 10px 12px;margin:0;min-height:48px;color:#000;font-size:18px !important;line-height:22px;-moz-border-radius:5px;-webkit-border-radius:5px} p.bbpTweet span.metadata{display:block;width:100%;clear:both;margin-top:8px;padding-top:12px;height:40px;border-top:1px solid #fff;border-top:1px solid #e6e6e6} p.bbpTweet span.metadata span.author{line-height:19px} p.bbpTweet span.metadata span.author img{float:left;margin:0 7px 0 0px;width:38px;height:38px} p.bbpTweet a:hover{text-decoration:underline}p.bbpTweet span.timestamp{font-size:12px;display:block}</style>
<div class="bbpBox71395422647758848">
<p class="bbpTweet">農水省食料局流通課に電話で確認しました。ここでいう「産地名の掲示等についての配慮」とは、「市町村単位でできるだけ表示して欲しい。消費者からの質問にも答えられるようにして欲しい」という意味だそうです。良かった。　<a href="http://bit.ly/kuqenZ" rel="nofollow">http://bit.ly/kuqenZ</a><span class="timestamp"><a title="Fri May 20 02:02:49 +0000 2011" href="https://twitter.com/#!/katukawa/status/71395422647758848">less than a minute ago</a> via <a href="http://www.tweetdeck.com" rel="nofollow">TweetDeck</a> <a href="http://twitter.com/intent/favorite?tweet_id=71395422647758848"><img alt="" src="http://si0.twimg.com/images/dev/cms/intents/icons/favorite.png" /> Favorite</a> <a href="http://twitter.com/intent/retweet?tweet_id=71395422647758848"><img alt="" src="http://si0.twimg.com/images/dev/cms/intents/icons/retweet.png" /> Retweet</a> <a href="http://twitter.com/intent/tweet?in_reply_to=71395422647758848"><img alt="" src="http://si0.twimg.com/images/dev/cms/intents/icons/reply.png" /> Reply</a></span><span class="metadata"><span class="author"><a href="http://twitter.com/katukawa"><img alt="" src="http://a2.twimg.com/profile_images/1031640696/nigaoe_normal.jpg" /></a><strong><a href="http://twitter.com/katukawa">勝川 俊雄</a></strong><br />
katukawa</span></span></p>
</div>
<!-- end of tweet --> <font size="2">以上です。<br />
というか、私にはこれ以外の含意は拾えません。<br />
なぜそう読めるのか不思議なくらい。<br />
<br />
でも、なぜありもしない意図を読み取ってしまったのか、少しわかった気がするので解説します。<br />
<br />
まず、元の文書を読んでみます。<br />
簡単に要約しますと以下のようになります。</font><br />
<br />
<table cellspacing="1" cellpadding="1" border="1" width="500">
    <tbody>
        <tr>
            <td><font size="2">・放射性物質による汚染により県単位での出荷制限をしてきたが、4月4日にこの区分けを細かく市町村あるいは地域単位で行うことにした。<br />
            ・農水省は放射性物質の検査結果やそれに基づく出荷制限情報を出しているが、それも市町村単位等で行う。<br />
            ・消費者が「検査結果を知ることができるように」野菜等の販売時において産地名も検査の区分けにならうようにお願いしたい。</font></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<br />
<br />
<font size="2">みなさんの中には、4月以降、野菜を買うときに産地表記に「茨城県産」だけでなく「茨城県〇〇市産」が増えたと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。<br />
</font><a target="_blank" href="http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=39090"><font size="2">4月4日から、出荷制限を県単位ではなく市町村やブロック分けした地域で小分けにした</font></a><font size="2">ため、小売店での表示もそれに対応して市町村やブロック分けした地域での表示になりました。そのお願いが先ほどの農水省の通達なのですね。<br />
放射性物質が観測されて以降、国が県単位での出荷制限を行ったため、暫定基準値として問題ない地域の農産物も出荷制限され、風評被害につながりかねないと言われたことは記憶に新しいですね。<br />
このとき、県単位の制限ではなく、さらに区分けした制限を行ったことに対して不満は出なかったように感じているのですが、みなさん、どうだったでしょう？<br />
なぜ今になって噴き上がるのか、私には理解できません。<br />
<br />
<br />
さて、それではどうしてみなさんが間違えたかというと、<strong>省略された前提を踏まえていなかったから</strong>です。もっと意地悪くいうならば「国がやることは全部ダメだ」という先入観があるからでしょうか。<br />
<br />
野菜（生鮮食品）の産地表示はJAS法（農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律）に基づいてJAS規格が定められています。<br />
その中に「</font><a target="_blank" href="http://www.maff.go.jp/j/jas/hyoji/pdf/kijun_01.pdf"><font size="2">生鮮食品品質表示基準</font></a><font size="2">」（PDF）という規格がありますが、これの農産物の項目を見てください。<br />
<br />
第3条では、<strong>表示すべき</strong>事項として「名称」と「原産地」を挙げています。<br />
では「原産地」とは具体的にどういうものかと言いますと、第4条に野菜（農産物）について書かれています。</font><br />
<br />
<table cellspacing="1" cellpadding="1" border="1" width="500">
    <tbody>
        <tr>
            <td><font size="2">ア　農産物<br />
            国産品にあっては都道府県名を、輸入品にあっては原産国名を記載すること。ただし、国産品にあっては市町村名その他一般に知られている地名を、輸入品にあっては一般に知られている地名を原産地として記載することができる。この場合においては、都道府県名又は原産国名の記載を省略することができる。</font></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<br />
<font size="2"><br />
野菜は基本的には県単位の表示をしなければならないと決められているのですね。<br />
これは第3条からもわかる通り、義務表示です。<br />
では、記載を省略できる場合とは具体的にどういう場合かというと、たとえば長野県ではきのこ類は「信州産」として売られています。このように一般的に知られている地名を用いる場合、「長野県産」の都道府県表示を省略できます。<br />
他にも、たとえば「カリフォルニア産」のオレンジがあった場合、原産国の「アメリカ産」を省略できます。<br />
つまり、より詳細に記述することで大きなくくりを省略できますよ、ということです。<br />
ここまで書けばわかってもらえると思うのですが、県単位よりも大きなくくりの「国産」にすることはできません。<br />
<br />
<br />
結論として、農水省から食品小売業界に出された通達であるために、<br />
</font><br />
<table cellspacing="1" cellpadding="1" border="1" width="500">
    <tbody>
        <tr>
            <td><strong><font size="2"><br />
            ・生鮮食品には産地名を表記しなければならない<br />
            ・国産野菜は都道府県名を記載すること<br />
            </font><br />
            </strong></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<font size="2"><br />
という前提を消費者が知らなかったということです。<br />
この前提を知っていたのに誤読したのならば、やはり国語をやり直すかあなたのバイアスに自覚的になるべきだと思います。<br />
JAS規格を読んでもわかる通り、国産品は市町村名を書くことが認められています。また、それが一般的に知られている地名であれば都道府県名を省略できます。<br />
しかし、ここからが小売店の事情になるのですが、同じ日でも午前と午後で違う産地の野菜が届くことがありますし、市町村単位だったらなおさらです。つまり、ラベル貼りとか売り場の表示が大変なのですね。<br />
ですから、小売店には大変な仕事かもしれないけれど、消費者の知る権利や生産者への風当たりを小さくするために小売店も市町村単位の産地表示に協力してもらえると助かる、という通達なのです。<br />
<br />
<br />
しかし、こういう前提を知らない人からしたら「御配慮をお願いいたします」が違う意味に見えたのかもしれませんね。<br />
ですが、これは農水省から小売店への通達ですし、消費者に見えていない前提条件を両者が共有しているわけですから問題のない通達に思えます。そして、私はそのどちらでもありませんが、生鮮食品の原産地表示について知っているので、通達を素直に読むことができました。<br />
<br />
法律の範囲内で通達の内容を解釈するならば「市町村単位での記載をお願いしたい」という意味にしか取れません。というか、この通達の内容が「市町村単位での記載をお願いしたい」であることをみなさんはスーパーなどで見ていらっしゃいますよね？ご存じない方はスーパーに行って野菜の産地表示を見てください。<br />
<br />
<br />
最後に、当たり前のことで大変恐縮なのですが、<br />
<strong>「そんなことやるなんてバカじゃないの？」</strong><br />
と私たちが思うことは、お役人さんだって「バカじゃないの？」って思います。<br />
だって彼らは一応プロなのですから。<br />
なので、まず憤る前に「そんなこと」が行われたのかを確認してください。<br />
また、</font><a target="_blank" href="http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/kansa/pdf/101029_1-03.pdf"><font size="2">消費者庁の介入によりJAS法違反（常習性がなくて過失による一時的なもの）の指導も強化されています</font></a><font size="2">（PDF）ので、産地表示をJASの規格に沿わない形に変更した場合は店頭で謝罪文の掲載やHPでの通知を行う必要が出てきます。<br />
<br />
<br />
<strong>おまけ</strong><br />
<br />
調べてて思ったのですが、消費者庁の出したこの通達と混同された方もいらしたのかな？とも感じました。<br />
</font><a target="_blank" href="http://www.caa.go.jp/jisin/110318syokuhin.html"><font size="2">東日本大震災を受けた食品表示の運用について（消費者庁）</font></a><font size="2"><br />
この通達は被災地域において、食品表示を行うことが食品流通の妨げになる場合、問題が生じない軽微な違いあるいは誤解を招かない場合に限り、記載と違っても取り締まりを行わないので円滑な流通を優先させること、という通達です。（悪質な場合はもちろん罰せられます）<br />
東京周辺も確かに被災地ですが、食品の流通は特に問題になっていませんのでこの通達の地域には含まれないでしょう（小売店で何不自由なく購入できる時点で流通に問題がないことは明らかでしょう）。<br />
<br />
<br />
あと、畜産物と農産物、加工品では原産地の記載のルールが違いますので、</font><a target="_blank" href="http://www.maff.go.jp/j/jas/hyoji/pdf/kijun_01.pdf"><font size="2">こちら</font></a><font size="2">をよくご覧ください。<br />
<br />
関連の法律を見てもなお、表示に問題がある場合にはお近くの消費者センター、消費者庁あるいは農水省など関連施設に連絡しましょう。</font><br />
<font size="2"><br />
<br />
<br />
続き&rarr;</font><a href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/250/"><font size="2">生鮮食品の原産地表示もう少しだけ詳しく説明してみる（azure blue）</font></a><br />
<br />]]> 
    </content>
    <author>
            <name>むいみ</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>kuroha.blog.shinobi.jp://entry/248</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/248/" />
    <published>2011-05-04T01:02:12+09:00</published> 
    <updated>2011-05-04T01:02:12+09:00</updated> 
    <category term="雑感" label="雑感" />
    <title>わさびの抗菌効果ってどんなもんなの？</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<a href="http://d.hatena.ne.jp/takerunba/20110503/p1" target="_blank"><font size="2">タケルンバ卿の生食にはリスクがありますよーの記事</font></a><font size="2">、個人の宣言としては潔いね、と思う一方、薬味の記述（リスク論で気に入らないところはブコメに書いたので省略）はいまいち納得できなかったのでぐだぐだ探してたら<a href="http://d.hatena.ne.jp/tonmanaangler/20110503/1304397082" target="_blank">似たようなことを考えている人</a>がいました。コメントを書こうと思ったのですが、初めましてでこのような長文を投下する勇気がなかったので少しアレンジしてトラバを送ることにしました。<br />
<br />
<br />
<br />
わさびの抽出物（イソチオシアネートを主成分とする）は抗菌作用をもつとして</font><a href="http://www.ffcr.or.jp/zaidan/MHWinfo.nsf/0/c3f4c591005986d949256fa900252700?OpenDocument" target="_blank"><font size="2">食品添加物として認可</font></a><font size="2">されています（整理番号200：セイヨウワサビ抽出物、419：ワサビ抽出物）<br />
しかし、本来のわさびの状態でどの程度の抗菌作用を持つか、の研究結果はあまり見つかりません。<br />
ご存知の方はぜひ教えてください。<br />
<br />
私が調べた範囲でわかったことを以下に簡単に書いておきます。<br />
<br />
わさびの殺菌作用について、たとえば東京都がわさびの抗菌作用の実験をしていますが、繁殖してしまったO157やサルモネラに対しては殺菌作用は期待できないとの報告があります。<br />
</font><a href="http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/rensai/files/jikken08.pdf" target="_blank"><font size="2">http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/rensai/files/jikken08.pdf</font></a><font size="2"><br />
<br />
以下の実験でも、すりおろしたわさびの効果は期待できないとされています。<br />
</font><a href="http://www.takasaki.ed.jp/ssh/research/report/h18report-research-4.pdf" target="_blank"><font size="2">http://www.takasaki.ed.jp/ssh/research/report/h18report-research-4.pdf</font></a><font size="2"><br />
有効成分のイソチオシアネートは揮発性成分であり、密閉状態でなければ長時間留まって作用することは難しいからですね。<br />
<br />
タケルンバ卿の提示している論文<br />
</font><a href="http://ci.nii.ac.jp/naid/110006992810" target="_blank"><font size="2">http://ci.nii.ac.jp/naid/110006992810</font></a><font size="2"><br />
ですが、シャーレ逆さまにしてわさびを蓋側に置いて蒸散条件（密閉して最大48時間）行っています。<br />
論文を読むとわかるのですが、生食用牛肉の取り扱い条件である4℃（正確には10℃以下）の曝露条件において48時間曝露しても菌の増殖を抑制できていません。これはおそらく、4℃ではアリルイソチオシアネートがあまり揮発しなかったこと、曝露中の大腸菌がほとんど増殖しなかった（ために静菌状態であり、わさびが取り除かれたあとに正常に増殖した）ことなどが理由として考えられます。<br />
また、抗菌作用が見られた黄色ブドウ球菌でも35℃の条件で5時間までは菌数が減少していません。生食用のものを真夏の気温の中、5時間放置しておくのがどれほど恐ろしいことかわかるでしょうか？<br />
つまり、生食用の薬味の効果を担保できるような論文ではないのです。論文でもそんなことは一行も書いてません（導入としてはそういう経緯があったんだろうねーとは書いてますが）。<br />
<br />
論文自体は普通だと思うのですが、今回必要な条件からかけ離れているので素直に「わさびをつけておけばリスクを減らせるね！」とはちっとも思えないのです。<br />
あと、気になっているのが菌種ですね。<br />
東京都の実験はO157ですが、他の二つは非病原性の大腸菌です。<br />
まあ、アリルイソチオシアネートは殺菌スペクトルが広いそうなので、結果をそのまま挿入してもよいのかもしれません。<br />
<br />
<br />
</font><font size="2">さて、わさびには抗菌作用はあるんだと思います。<br />
実際に抽出物が食品添加物として認められていますしね。<br />
しかし、私としては生食のお供にわさびやしょうがなどの薬味をつけたからといって安全だとは思えません。安心できるかもしれませんが。おまじない程度に考えておいた方がいいでしょう。<br />
<br />
<br />
ブコメでも薬味を過大評価している方が散見されたのでつい書いちゃいましたが、薬味は美味しくいただくためのお供として利用しましょう。</font><br />]]> 
    </content>
    <author>
            <name>むいみ</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>kuroha.blog.shinobi.jp://entry/247</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/247/" />
    <published>2011-02-24T20:06:21+09:00</published> 
    <updated>2011-02-24T20:06:21+09:00</updated> 
    <category term="進化論" label="進化論" />
    <title>「大発見」の思考法の中の進化論に関する記述について</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<a href="http://www.christiantoday.co.jp/column-news-913.html"><font size="2">進化論は真っ赤な嘘？！（クリスチャントゥディ）</font></a><font size="2">という記事が話題になっていたので読みました。<br />
</font><a href="http://transact.seesaa.net/article/114142536.html"><font size="2">晩年にダーウィンは改心した</font></a><font size="2">とかいうネタはもう使い古されているので私は反応しようとも思わなかったのですが、以下の記述が気になりました。<br />
<br />
</font>
<table width="500" cellspacing="1" cellpadding="1" border="1">
    <tbody>
        <tr>
            <td><font size="2">日本ではダーウィンの思いついた「進化論」が絶対的な科学的真理としてまかり通っています。　<br />
            <br />
            実は、「進化論は真っ赤な嘘だ」と主張する科学者が世界中に激増しているのです。　<br />
            <br />
            最近では、日本のノーベル物理学賞受賞者・素粒子研究の世界的権威の益川敏英氏（京大名誉教授）やノーベル生理・医学賞受賞候補者・ｉＰＳ細胞研究の世界的権威の山中伸弥氏（京大教授）がいます。<br />
            <br />
            「『ヒトは猿から進化したのか、それとも神が造ったのか』と聞かれれば、日本人はなんとなく『猿から進化』という方を信じるが、それはなんの根拠もない」と、二人の対談で語っています。<br />
            <br />
            </font><a href="http://www.christiantoday.co.jp/column-news-913.html"><font size="2">進化論は真っ赤な嘘？！（クリスチャントゥディ）</font></a></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<font size="2"> <br />
これはもう実際に読んでみるしかないと思い、</font><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E5%A4%A7%E7%99%BA%E8%A6%8B%E3%80%8D%E3%81%AE%E6%80%9D%E8%80%83%E6%B3%95-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B1%B1%E4%B8%AD-%E4%BC%B8%E5%BC%A5/dp/4166607898/ref=sr_1_1?s=books&amp;ie=UTF8&amp;qid=1298540568&amp;sr=1-1"><font size="2">「大発見」の思考法</font></a><font size="2">を読みました。<br />
<br />
<br />
結論から書きます。<br />
<font color="#ff0000"><strong>山中氏と益川氏が『「進化論は真っ赤な嘘だ」と主張』しているというのは真っ赤な嘘</strong></font>です。<br />
記事を書かれた佐々木満男氏も</font><a href="http://ixsasaki.ti-da.net/e3266338.html#comments"><font size="2">コメント欄</font></a><font size="2">で「確かにそのような発言はしていない、誤解を与える記述であった」と認めて記述を訂正しています。<br />
<br />
しかし、お二人の対談での進化論に関する発言が非常に危ういのも事実です。<br />
<br />
<br />
以下、少し長くなりますが誤解の余地を与えないために進化論のだいぶ前から引用します。<br />
<br />
少し長くなりますが、まずは益川氏の宗教観に関して理解するために少し前のところから引用してみましょう。<br />
<br />
以下、強調はすべて引用者による。<br />
<br />
</font>
<table width="500" cellspacing="1" cellpadding="1" border="1">
    <tbody>
        <tr>
            <td><font size="2"><font color="#ff6600">益川敏英氏（以下：益川氏）</font>：ぼくが積極的無宗教なのは、「神」というのが、自然法則を説明する時によく出てくるからです。たとえば、「雪の結晶には一つとして同じものがない。実に不思議だ。なぜこんなものが存在するのだろう」と誰かが言った時、「神様がお作りになったのだ」と、神を引き合いに出して説明するのが、いちばん手っ取り早い。<br />
            <br />
            <font color="#000080">山中伸弥氏（以下：山中氏）</font>：そうですね。<br />
            <br />
            <font color="#ff6600">益川氏</font>：人間というのは、あらゆる自然現象に対して、「これはどうしてなのだろう」「あれはなんだろう」と疑問を持ち、なんでも説明したがる生き物です。そして、答えがわからない時、「神がそういう性質を与えた」「神がそう決めた」ということにすれば、とりあえず問題は解決したように思えます。それが宗教です。<br />
            しかし、近代科学の考え方は、まったく違います。<br />
            <strong>答えがわからなければ、わからないままにしておけ。いつか、わかる時期が来るだろう。それまで気に留めたまま待とうじゃないか――というのが、近代科学の基本的な姿勢</strong>です。<br />
            せっかちに答えを求めなくても、「これは未来の問題として残しましょう」と言えば、それで済むはずなのに、今すぐ白か黒か割り切ろうとするから、神様のところに行くしかなくなってしまうんです。<br />
            僕が言う積極的無宗教とは、「雪の結晶は神様がお作りになったのだ」と言う人達に対して、「その答えを神様に求めなきゃいかんほど、あなたの理性は単純なのですか？それぐらいの答えだったら、いくらでも考えられますよ」と、異議を申し立てることなのです。</font></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<font size="2"> <br />
これは「積極的無宗教」のすすめの後半部分です。<br />
前半では山中先生が「苦しい時の神頼みはよくします（笑）」なんて言ってます。このパラグラフは益川氏の無宗教者宣言のようなものですね。<br />
そこから「進化論」の話につながります。<br />
<br />
</font>
<table width="500" cellspacing="1" cellpadding="1" border="1">
    <tbody>
        <tr>
            <td><font size="2"><strong>ないものを信じさせる宗教の「嘘」</strong><br />
            <br />
            <font color="#ff6600">益川氏</font>：ぼくのような物理屋から見ると、宗教がいちばん重要視するのは、人々を入信させるという「結果」であるように思えます。つまり、「論証の過程」は必要とされていない。これは近代科学の考え方に真っ向から反します。<br />
            別の言い方をすれば、自分達の宗教を信じさせ、入信させるためには、いくらでも嘘を言っていい、ということです。僕はすべての宗教を検証したわけではないけれど、確かに宗教というのは、おおむね、嘘を言っています。<br />
            （中略：旧約聖書の創作性について。旧約聖書に従うと）人類の歴史は、せいぜい六千年かそこらしかならなかった。もちろん実際には、それよりもっと昔から人類がこの世に存在したことは、すでに色々な事象により明らかになっています。僕は、嘘をつくのは大嫌いなんです。<br />
            <br />
            <font color="#000080">山中氏</font>：益川先生がおっしゃるように、科学には神学的な説明がつけられることが多いですね。特に生物学は、歴史的に見て、キリスト教との葛藤という宿命がつきまとっています。たとえば、アメリカでは今も人口の約半分が、「進化論」を信じていないといわれています。<br />
            <br />
            <font color="#ff6600">益川氏</font>：そういう話を聞くと日本人は、「進化論」を信じないなんて怖いな、と思うかもしれませんが、実は、「進化論」を信じるのも、ある意味では怖いことなんですよね。<br />
            <br />
            <font color="#000080">山中氏</font>：はい。なぜなら、<strong>「進化論」はまだ誰にも証明されていない</strong>からです。<strong>なぜか日本人は、人間はみんな猿から進化したと信じていますが、証明はされていない</strong>。<br />
            <br />
            <font color="#ff6600">益川氏</font>：ちなみに最近は、「進化論」と言うと怒られちゃう。今やれっきとした学問なのだから、「進化論」ではなく「進化学」と呼ぶべきだ、と。それはさておき、<strong>「ヒトは猿から進化したのか、それとも神が作ったのか」と訊かれれば、日本人はなんとなく「猿から進化した」というほうを信じますが、それは何の根拠もないわけです</strong>。<br />
            <br />
            <font color="#000080">山中氏</font>：そのうち、ダーウィンの「進化論」は間違いだった、ということになるかもしれません。<br />
            <br />
            <font color="#ff6600">益川氏</font>：ダーウィンの「進化論」では、個体に生じるランダムな突然変異によって生物は進化した、とされていますが、京都学派の文化人類学者、今西錦司先生は、「種は進化に対して主体性を持っている」という説を展開しました。つまり、生物は「変わろう」と思った時に変わった、主体的に変わったのだというのです。<strong>まだダーウィンの「進化論」は実証されていません</strong>から、まだどちらが勝つかわからない。</font></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<font size="2"> <br />
<br />
この二つの引用文から何がうかがえるかというと、<br />
<br />
<strong><u>１．益川氏は「進化論は実証されていないから今西進化論と同程度の信憑性しかない」と考えているということです。</u></strong><br />
<br />
この同程度、とは「今西進化論はダーウィンの進化論程度に証拠がある」という意味ではもちろんありません。「ダーウィンの進化論は今西進化論と同程度にしか証拠がない」と考えているということです。しかしそれは事実ではありません。<br />
<br />
<strong><u>２．お二人はどうも進化学全般にお詳しくないご様子。</u></strong><br />
<br />
ダーウィンの進化論はともかく、木村資生氏の</font><a href="http://www.brh.co.jp/katari/shinka/shinka09.html"><font size="2">分子進化の中立説</font></a><font size="2">についてどれだけ理解されているのでしょうか？<br />
益川先生は物理学者なのでまあ仕方ないとしても、山中先生は生物分野のトップを走っているんですから「なぜか日本人は、人間はみんな猿から進化したと信じていますが」なんて言っていてはダメでしょう。<br />
正確には、「</font><a href="http://www.brh.co.jp/katari/shinka/shinka03.html"><font size="2">ヒトはサルと共通の祖先を持っており、それぞれに進化をしてきた</font></a><font size="2">」のです。<br />
また、サル（と共通の祖先）からヒトへ進化した証拠としては、中間化石がたくさん見つかっています。最近はゲノムの類似点や相違点などから進化の分岐の時期の類推も行われています。<br />
<br />
たとえば</font><a href="http://www.brh.co.jp/katari/shinka/"><font size="2">このページ</font></a><font size="2">をご覧ください。進化の系統樹といわれるものです。<br />
代表的なものだけを見ても枝が複雑に分岐しているのがわかるかと思います。進化は決して一本道ではないのです。<br />
<br />
さらに、進化の証拠についてですが、実は数年前に</font><a href="http://blackshadow.seesaa.net/article/103212061.html"><font size="2">44000世代の培養で新しい形質を獲得した大腸菌</font></a><font size="2">の話がありました。これはフラスコレベルですが再現性があるそうです。また、</font><a href="http://www.asahi.com/science/update/0902/OSK201009020080.html"><font size="2">暗闇で56年間、1300世代飼育したショウジョウバエの求愛行動に変化がした</font></a><font size="2">という報告もありました。<br />
<br />
<br />
このように、ダーウィンの提唱した時点の進化論から、まさしく「進化学」と言えるレベルまで発展していますが、ここまで発展しても大多数の進化学者からは「ダーウィンの進化論は真っ赤な嘘だ」という話は出てきません。<br />
<br />
<br />
<br />
さて、ここで本題に戻ります。<br />
山中氏は<strong>「進化論」はまだ誰にも証明されていない</strong>とおっしゃっています、益川氏は<strong>「ヒトは猿から進化したのか、それとも神が作ったのか」と訊かれれば、日本人はなんとなく「猿から進化した」というほうを信じますが、それは何の根拠もないわけです</strong>とおっしゃっています。<br />
確かにこれは現在の進化論を知っている人からみると「勉強足りなさすぎ」なんですが、両氏がそう考えていたとしても<strong>本来なら</strong>別に困らないわけです。<strong><font color="#003300">「ああ、お二人とも進化論に詳しくないのね」</font></strong>と思うだけの話で。<br />
<br />
でも、両氏の無知をあろうことか「</font><a href="http://www.christiantoday.co.jp/column-news-913.html"><font size="2">世界的な権威が言ってる！進化論は絶対的な科学的真理でも何でもない！</font></a><font size="2">」とか言い出す人がいたわけですよ。それが問題でした。（ていうか進化論を絶対的な科学的真理だと言っている人って誰？ただの科学的事実でしょ）<br />
私が記事にしようと考えたのは、積極的無宗教の益川氏にとって創造論者に肯定的に扱われることほど屈辱的なことはないだろうな、と考えたからです。<br />
この方には同書内の益川氏の言葉を贈りたいと思います。<br />
<br />
</font>
<table width="500" cellspacing="1" cellpadding="1" border="1">
    <tbody>
        <tr>
            <td><font size="2"><strong>壮大で奥深い自然現象を前にした時、科学者なら当然、徹底的な批判精神をもって接するべきです。「超常現象」や「神」に説明を求める輩など、いうまでもなく、まったく信用できない。なぜこういう現象が起きたのか、あらゆる可能性を考えなければならない。</strong><br />
            </font></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<font size="2"> <br />
生物の進化という自然現象を前にして、安易に「神」に説明を求める佐々木氏に引用されたと益川氏が知ったら悔しがるでしょうね。自業自得ですが。<br />
<br />
<br />
最後に、全体を読んでみた感想ですが、進化論の部分以外は良書だと思います。<strong><br />
</strong>残念な部分をピンポイントで持っていかれた感じです。しかし、これほど強烈に創造論批判がされている著書から引用しようと考えた佐々木氏のお考えが理解できない&hellip;。<br />
</font><br />]]> 
    </content>
    <author>
            <name>むいみ</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>kuroha.blog.shinobi.jp://entry/246</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/246/" />
    <published>2011-01-15T10:43:21+09:00</published> 
    <updated>2011-01-15T10:43:21+09:00</updated> 
    <category term="バイオテクノロジー" label="バイオテクノロジー" />
    <title>生物に詳しくなくても遺伝子組換え作物のことが知りたい人へ</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<font size="2">先日の</font><a href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/245/"><font size="2">遺伝子組換えダイズのパブコメ募集について考える（azure blue）</font></a><font size="2">の中で私は「勉強してください」と言いました。しかし、遺伝子組換え技術、ひいては遺伝子を組み換えることにより懸念されるさまざまな問題について調べるのは時間がかかるだけでなく理解するのにも一苦労です。<br />
そこで、今回は遺伝子組換え技術やその安全性評価についてわかりやすい解説をしているHPを紹介します。<br />
<br />
</font><a href="http://www.cbijapan.com/index.html"><font size="2"><strong>バイテク情報普及会</strong></font></a><font size="2"><br />
<br />
遺伝子組み換えなどのバイオテクノロジーに関して事実に基づく情報および科学的な情報を提供・発信している団体です。参加している企業がモンサント社を始め遺伝子組換え作物を作ってるところばっかりじゃない！という反応はまあ当然あると思いますが、科学的に正しい情報を発信しているのであれば私はなんら問題ないと考えています。むしろ個人的には、企業側から消費者に対してリスクコミュニケーション（リスクを知ることはすなわち安全性を知ることです）を行う機会はもっとあって良いと考えています。<br />
<br />
<br />
さて、</font><strong><font size="2">この中で特におすすめしたいのが</font></strong><a href="http://www.cbijapan.com/sogo/index.html"><strong><font size="2">バイテク総合学習</font></strong></a><font size="2">と題したこのページです。<br />
おそらく小学生を対象として作られているのでしょう。基本的にアニメーションで進むのでとてもわかりやすいです。<br />
手っ取り早く安全性についてどのような確認がされているかを知りたい方は「お役所前」まで行ってみるとよいでしょう。<br />
<br />
また、易しいけれどもう少し詳しい解説がバイテクQ&amp;A（ページ右端のタブ）にまとめられています。<br />
この中の</font><a href="http://www.cbijapan.com/qa/qa_basic.html"><strong><font size="2">バイテクQ&amp;A（基礎編）</font></strong></a><font size="2">では、遺伝子ってなに？から始めって遺伝子を組み換えるとはどういうことなのかを図を使って説明されています。<br />
その他にも関心の高いところでは</font><a href="http://www.cbijapan.com/qa/qa_food.html"><font size="2">食品編</font></a><font size="2">、</font><a href="http://www.cbijapan.com/qa/qa_environment.html"><font size="2">環境編</font></a><font size="2">などが参考になります。<br />
</font><a href="http://www.cbijapan.com/qa/qa_verification.html"><font size="2">検証編</font></a><font size="2">では遺伝子組換え作物の危険性情報に対して丁寧な解説をしています。<br />
</font>
<div style="margin-left: 40px;"><font size="2">たとえば</font><a href="http://www.cbijapan.com/qa/qa_verification.html#qaverifi3"><font size="2">遺伝子組換え作物はアレルギーが心配！</font></a><font size="2">という人への解説はこちら。<br />
6アミノ酸程度なら配列が完全に一致していても、アレルゲンであるかどうかは詳細に調べてみないとわかりませんね。</font><a href="http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201009040002576"><font size="2">アミノ酸配列が一致したからアレルゲンの可能性がある！</font></a><font size="2">と言っているブログもありましたが、審議の過程でそれらも当然考慮されています。（有害性の部分で当然検討されます）</font></div>
<div style="margin-left: 40px;"><font size="2">市場に出回っているということは、アレルゲンであるかどうかが確認されているということです。少なくとも既知のアレルゲンと高い相同性を示すのならば、パブコメに回される前に開発が中止されますので、当然市場に出回ることはありません（参考：</font><a href="http://www.biotech-house.jp/qanda/faq_55.html"><font size="2">ブラジルナッツの遺伝子を組み込んだダイズはどうなったか</font></a><font size="2"> ・ </font><a href="http://diam-jba.jp/diam/beginnerqna?qno=q8"><font size="2">アレルゲンは調べてるの？</font></a><font size="2">）<br />
</font></div>
<font size="2"><br />
<br />
実は、同じような情報が農水省や厚労省にもおいてあります。<br />
参考リンクに貼っておくので読み比べてみてください。<br />
しかし、企業関連サイトでないそっちを優先的に紹介しないのは何故なの？と思う方もいらっしゃるでしょうが、省庁のサイトは圧倒的にわかりにくいんです。<br />
正直な話、省庁のHPは見にくいです。探しにくいです。<br />
情報があっても、数十ページのPDFをダウンロードして読みたいか？というとPDFという時点で敬遠される方もいますし&hellip;。<br />
<br />
もちろん、企業が作っているサイトなんて信用できないわ！という方もいらっしゃるでしょう。<br />
そういう方は農水省や厚労省の情報を読んでもらうと良いのですが、同じ内容ならばバイテク普及会のページの方がはるかに親切で易しいのでこちらをおすすめします。<br />
<br />
<br />
その他参考リンク：<br />
農林水産省：</font><a href="http://www.s.affrc.go.jp/docs/anzenka/information/information.htm"><font size="2">遺伝子組換え技術の情報サイト</font></a><font size="2"> （農林水産技術会議）<br />
</font><a href="http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/c_about/index.html"><font size="2">カルタヘナ法について</font></a><font size="2"> （遺伝子組換え生物を管理するための法律）<br />
厚生労働省：</font><a href="http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/qa/qa.html"><font size="2">遺伝子組換えQ&amp;A</font></a><font size="2"> （Q&amp;A方式の総合的な解説）<br />
</font><a href="http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/qa/pamph01.html"><font size="2">遺伝子組換え食品の安全性に関するパンフレット</font></a><font size="2"> （平易な解説）<strong><font color="#ff0000">おすすめ</font><br />
</strong><br />
<br />
こちら&rarr;</font><a href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/146/"><font size="2">化学の知識がなくても農薬のことが知りたい人へ（azure blue）</font></a><font size="2">も合わせてどうぞ。</font><br />]]> 
    </content>
    <author>
            <name>むいみ</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>kuroha.blog.shinobi.jp://entry/245</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/245/" />
    <published>2011-01-14T04:11:11+09:00</published> 
    <updated>2011-01-14T04:11:11+09:00</updated> 
    <category term="バイオテクノロジー" label="バイオテクノロジー" />
    <title>遺伝子組換えダイズのパブコメ募集について考える</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<font size="2">現在、農林水産省が「</font><a href="http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&amp;id=550001288&amp;Mode=0"><font size="2">遺伝子組換えダイズの第一種使用等に関する承認に先立っての意見・情報の募集について</font></a><font size="2">」パブリックコメント（以降：パブコメ）を募集しています。<br />
この件についてNPO法人のアジア太平洋資料センター（以降：PARC）が「農林水産省パブリックコメント「</font><a href="http://act.parc-jp.org/cyber/gmo_pubcom/index_html"><font size="2"><strong>遺伝子組換えダイズの第一種使用等に関する承認に先立っての意見・情報の募集」にあなたのメッセージを！</strong></font></a><font size="2">」と題してツイッターで広く意見を募集しておりました。<br />
私もそのページを見る機会がありましたので見てみたのですが、これが</font><a href="http://act.parc-jp.org/cyber/gmo_pubcom/message/index_html"><font size="2">パブコメのレベルに達していないコメントばかり</font></a><font size="2">で愕然としました。</font><font size="2"><br />
<br />
<strong>パブコメは多数決ではありません。</strong><br />
このように同じ意見を複数送ることに意味があるとは思えません。<br />
<br />
今回はパブコメを集めているPARCの情報提示方法の問題点と、パブコメで何が求められているかについて簡単に説明しようと思います。<br />
</font><font size="2"><br />
<br />
まず始めに以下の画像をご覧ください。<br />
</font><a href="//kuroha.blog.shinobi.jp/File/4b52257e.jpg" target="_blank"><font size="2"><img border="0" align="left" src="//kuroha.blog.shinobi.jp/Img/1294935867/" alt="4b52257e.jpg" /></font></a><font size="2"><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
赤線の部分はリンクが貼ってあります。<br />
ちゃんと読まないと<a href="http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&amp;id=550001288&amp;Mode=0">農水省のパブコメのページ</a>にリンクが貼ってあることがわかりません。他のリンクは太字にしてあるのに、これだけ太字強調はなしです。<br />
しかも若干薄くしてあります。狡い。狡すぎる。<br />
<br />
まあ、この点は措いておきましょう。（でもかなりせこいと思った）<br />
<br />
</font><a href="http://act.parc-jp.org/cyber/gmo_pubcom/index_html"><font size="2">このページに書かれていること</font></a><font size="2">はパブコメで求められている意見とは全く合致しません。<br />
また、参考として</font><a href="http://act.parc-jp.org/cyber/gmo_pubcom/gm_html" target="_blank"><font size="2">この問題をもっと知るために遺伝子組み換え大豆の栽培にはどんな問題がありますか？</font></a><font size="2">のページを見てみると、これまた首を傾げるような問題点が列記してあります。しかも、参考資料が1つもありません。どういうことなのでしょう。<br />
特に気になったのが2と3の記述です。<br />
</font><font size="2"><br />
2．<strong>環境汚染</strong></font><font size="2">、3．<strong>人体への危険</strong></font><font size="2">&hellip;この記述は妥当ではない、と考えますが私の知らない情報を持っている可能性がありますので文献や論文</font><font size="2">等の資料を</font><a href="http://twitter.com/muimi/status/25153366833233921"><font size="2">確認中</font></a><font size="2">です。<br />
ただしラウンドアップの毒性が高いという記述に関しては信憑性が低いと考えています。</font><a href="http://blog.livedoor.jp/blackrook368/archives/51198333.html"><font size="2">実はラウンドアップの毒性について以前に調べたことがあります</font></a><font size="2">。なのでこの記述には疑問符をつけています。<br />
ラウンドアップの除草剤成分であるグリホサートの作用について詳しく知りたい方がいらっしゃいましたらコメントください。記事にすることを考えます。</font><font size="2">（実はWikipediaの記述が充実しているのですが）<br />
<br />
4以降に関しては、たとえば</font><a href="http://www.niaes.affrc.go.jp/magazine/128/mgzn12810.html"><font size="2">遺伝子組換え作物を導入したおかげで病害虫の発生が抑えられ、非遺伝子組換え作物に使用する農薬量が減ったという報告</font></a><font size="2">があります。<br />
また、</font><a href="http://www.niaes.affrc.go.jp/magazine/122/mgzn12205.html"><font size="2">抵抗性雑草や予想外の害虫の影響についてはこの報告</font></a><font size="2">が詳しいです。<br />
パブコメには遺伝子組換えダイズの栽培で土壌の流出が懸念される、という意見も見られましたが逆なのです。除草剤抵抗性遺伝子組換え作物は不耕起栽培が行えるため、アメリカで大きな問題となっていた土壌流出が最小限に抑えられるという大きなメリットがあります。<br />
<br />
このようにPARCの中の人は遺伝子組換え作物に対する基本的な情報を知らないのではないかと思わせる記述が散見されます。<br />
<br />
<br />
また、PARCが農水省のパブコメの趣旨を概要だけでも載せておかなかったためにパブコメはおかしな意見だらけになっています。<br />
<br />
パブコメ募集の趣旨は実は以下のようなものです。<br />
<br />
</font>
<table width="500" cellspacing="1" cellpadding="1" border="1">
    <tbody>
        <tr>
            <td><font size="2"><br />
            ・<u>バイエルクロップサイエンス社</u>の除草剤グリホサート及びイソキサフルトール耐性ダイズの<u>隔離ほ場</u>おける栽培、保管、運搬及び廃棄並びにこれらに付随する行為<br />
            ・<u>BASFジャパン社</u>のイミダゾリノン系除草剤耐性ダイズの食用又は飼料用に供するための使用、栽培、加工、保管、運搬及び廃棄並びにこれらに付随する行為<br />
            <br />
            </font></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<font size="2"><br />
今回のパブコメ募集の趣旨は、これらの遺伝子組換え作物の「優位性」「有害性」「交雑性」について検討してきたその結果についてみなさんに読んでもらい、検討結果から隔離ほ場あるいは一般ほ場で栽培するにあたって問題点・不鮮明な点、改善点などについて広く意見を募集しますよ、ということです。<br />
<strong>遺伝子組換え作物の是非などは訊かれてはいない</strong>のです。<br />
モンサントがどうのこうのというコメントがいかに見当違いか、おわかりいただけるでしょうか。今回の品種はモンサント社とは一切関係がありません。<br />
<br />
しかし、以下の記述を読んだら<font color="#ff0000"><strong>遺伝子組換え作物全般の栽培・導入の是非を訊かれていると勘違い</strong></font>してもおかしくはありません。<br />
<br />
</font>
<table width="500" cellspacing="1" cellpadding="1" border="1">
    <tbody>
        <tr>
            <td>
            <p><font size="2"> <font color="#333399">遺伝子組み換えがいったん合法化されて栽培が始まると、非遺伝子組み換え作物にも花粉の受粉を通じて遺伝子組み換えの汚染が広がり、現にそうした汚染で、遺伝子組み換え作物畑に隣接する有機農業が有機農家としての資格を剥奪されるなどのケースも海外では実際に起こっています。 </font></font></p>
            <p><font size="2"><font color="#333399"> 性急な遺伝子組み換えの導入ではなく、遺伝子組み換えが引き起こす問題を周知徹底することもまた、日本政府の責務です。導入後に問題が発生すれば苦しむのは日本の農家であり、消費者ですから。しかし、そのような情報は政府からは伝わってきません。 </font></font></p>
            <p><font size="2"><font color="#333399"> 今回のパブリックコメントに対して、しっかりと市民の危惧を政府に伝えるために、あなたのメッセージを送ってください。 <br />
            <br />
            </font></font><font color="#333399"><font size="2"><a href="http://act.parc-jp.org/cyber/gmo_pubcom/index_html"><font size="2">パブコメ募集のページ（PARC）</font></a></font></font></p>
            </td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<font size="2"><br />
パブコメを送った人の大半は</font><a href="http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&amp;id=550001288&amp;Mode=0"><font size="2">農水省のパブコメ募集のページ</font></a><font size="2">を見ていないのではないでしょうか。<br />
そこにあるPDFの資料を見ていないのではないでしょうか。<br />
そして、残念なことに、読んでも全部を理解できないのではないでしょうか。<br />
というのも、ここにはかなり専門的なことが書いてあるからです。<br />
私から見てもかなり難しいことが書いてあります。<br />
<br />
しかし私は、内容については詳しく説明しません。<br />
資料を読んでください。読んで、あなたが判断してください。<br />
パブコメは誰かの意見に合わせるものではなく、あなたが読んであなたが判断して意見を送るものです。<br />
時間はかかるかもしれませんが、ちゃんと調べればネットだけでも必要な情報は集まります。<br />
もっとよく調べて、よく考えて、それからコメントしてください。<br />
<br />
ちなみに、<strong>「遺伝子組み換え大豆の承認、絶対に反対します。人体や環境への影響がよくわからないのになんで簡単に承認するのでしょう」</strong>と類似するコメントを書いたあなた。<br />
あなたのコメントに対する返答はすでにあります。</font><a href="http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&amp;id=550001245&amp;Mode=2"><font size="2">このページ</font></a><font size="2">の</font><a href="http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000069430"><font size="2">意見・情報の募集結果</font></a><font size="2">							（PDF注意）をお読みください。<br />
まさしく、<font color="#ff0000"><strong>今回のパブコメ募集においてそんなコメントは求められていない</strong></font>のです。<br />
</font><font size="2">繰り返し言いますが、<strong>パブコメは多数決ではありません</strong>。どんなにたくさんのコメントが寄せられようと「遺伝子組み換え反対」という根拠も何も書いていない意見は1つに数えられます。<font><br />
あなたの意見を尊重し最大限に汲んでもらいたい場合は価値のあるコメントをしなければなりません。<br />
頑張って勉強してください。</font></font><br />
<font size="2"><br />
みなさんに勉強の場を一つご紹介します。<br />
<br />
</font><a href="http://www.maff.go.jp/kanto/press/syo_an/seikatsu/110111.html"><font size="2">「バイオテクノロジーの魅力」と題して関東農政局が消費者の部屋特別展示を行います</font></a><font size="2">。<br />
日時：平成23年1月17日(月曜日)～2月4日(金曜日)10時00分～16時30分(平日のみ) <br />
&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp; （1月17日は12時00分から、2月4日は13時00分まで）<br />
場所：さいたま新都心合同庁舎1号館インフォメーションセンター<br />
お近くにお住まいの方で、遺伝子組み換え作物に関して理解を深めたい方は行って損はないと思います。<br />
遺伝子組み換え作物に関して疑問に思っていることなどを聞いてみても良いと思います。<br />
理解を深めてからパブコメを書いても遅くはありませんよ。<br />
（平日のみって、行けないよ！こういうイベントって地方でもあるのかなあ&hellip;行きたい）</font><br />
<br />
<font size="2"><br />
<br />
<strong>1/15追記</strong>：</font><a href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/246/"><font size="2">生物に詳しくなくても遺伝子組換え作物のことが知りたい人へ（azure blue）</font></a><font size="2"><br />
勉強してやるわよ！でもどこから手をつけていいかわからない！って人におすすめのHPを紹介しています。</font><br />]]> 
    </content>
    <author>
            <name>むいみ</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>kuroha.blog.shinobi.jp://entry/243</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/243/" />
    <published>2010-08-29T00:48:06+09:00</published> 
    <updated>2010-08-29T00:48:06+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>エコナに含まれるグリシドール脂肪酸エステルのその後についてちょっと解説するよ（解説編）</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<font size="2">前置きが随分と長くなったので分けました。<br />
本エントリを読んでよく理解できなくなった場合は戻って読んでみてね。<br />
</font><a target="_blank" href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/242/"><font size="2">エコナに含まれるグリシドール脂肪酸エステルのその後についてちょっと解説するよ（前置き編）</font></a><font size="2"><br />
※食品安全委員会の資料を読んでいるだけなのでそこに書いていないことは私もわかりません。早く議事録が読みたいです。<br />
<br />
<br />
読み進める前に、花王が出しているQ&amp;Aを紹介しておきます。<br />
今回の結果についても簡潔にまとまっていますのでどうぞ。こんなブログを（ｒｙ<br />
</font><a href="http://www.kao.co.jp/econa/question/index.html" target="_blank"><font size="2">エコナに関するQ&amp;A（花王株式会社）</font></a><font size="2"> <br />
<br />
<br />
前置き編のおさらい。<br />
花王はグリシドール脂肪酸エステル（GE）に関して食品安全委員会から、<br />
</font><br />
<table cellspacing="1" cellpadding="1" border="1" width="500">
    <tbody>
        <tr>
            <td><font size="2">1．グリシドール脂肪酸エステル及びグリシドールの毒性に関する情報収集<br />
            2．グリシドール脂肪酸エステルを経口摂取した場合の体内動態試験<br />
            3．グリシドール脂肪酸エステル及びグリシドールの遺伝毒性試験</font></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<br />
<font size="2">について報告してね、と言われていたのでした。<br />
1については報告済みで、2と3の試験の結果からGEからグリシドールできてるよ！ということがわかり、</font><a href="http://www.asahi.com/national/update/0826/TKY201008260396.html" target="_blank"><font size="2">メディアで取り上げられた</font></a><font size="2">のでしたね。<br />
<br />
以上おさらい終わり。<br />
<br />
<br />
それではまず、<strong>2010年6月の報告</strong>を見てみましょう。<br />
ここでは2の方法の開発と3の試験結果が報告されています。<br />
<br />
<u><strong>・食用油脂中のGE含量の測定</strong></u><br />
食用油脂中のGEの分析法を開発し、実際に測定した結果が報告されています。<br />
DAGを主成分とする油（エコナ）以外のほとんどの食用油では定量下限限界以下しかGEを含有していません。一方、DAG油には他の食用油の約100～1000倍ほどのGEが含まれています。<br />
DAGに含まれるGEは多い順に、グリシドールリノール酸エステル、グリシドールオレイン酸エステル、グリシドールパルミチン酸エステルとなっています。この中でグリシドールオレイン酸エステルに関してはIARCの発がん性リスク評価においてGroup3（ヒトに対する発がん性が分類できない）に分類されています。<br />
以降の試験で用いられているGEはグリシドールリノール酸エステル（GEL）です。<br />
<br />
<u><strong>・体内動態研究のための分析方法の開発</strong></u><br />
GEの体内動態試験のために、血漿中のGEおよびグリシドールの高感度分析法の開発を行っています。GEはLC/MS法により定量限界5 ppb＝0.005 &mu;g/mL、グリシドールはGC/MS法により定量限界0.2ppm＝0.2 &mu;g/mLで分析できます。グリシドールは揮発性が高く、低分子量であり不安定なことから高感度の分析方法の開発が難しいようです。<br />
8月の報告ではこの分析法を用いた試験が行われています。<br />
<br />
<u><strong>・GELおよびグリシドールの遺伝毒性試験</strong></u><br />
グリシドールは動物実験で発がん性が確認されている物質で、遺伝毒性があることが知られています（発がん性物質の中には遺伝毒性のないものもあります&rarr;参考）<br />
遺伝毒性試験としてAmes試験、染色体異常試験、小核試験が行われています。<br />
それぞれの試験の違いは</font><a href="http://www.kao.co.jp/rd/eiyo/about-dag/dag15.html#block5" target="_blank"><font size="2">花王のサイト</font></a><font size="2">を見てください。<br />
遺伝毒性のあるグリシドールではAmes試験、染色体異常試験で陽性でした。<br />
GELではAmes試験で陽性、染色体異常試験で陰性でした。<br />
小核試験においてはグリシドール、GELともに陰性でした。<br />
ここまでが</font><a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/Good_Laboratory_Practice" target="_blank"><font size="2">GLP</font></a><font size="2">基準に適合した試験受託機関における遺伝毒性試験です。この試験については国立医薬品食品衛生研究所の研究者を中心とした専門家により信頼性および中立性が確保されていると報告されています。<br />
次に、Ames試験では陽性が出ていましたのでGELからグリシドールが生成されている可能性が考えられました。そこでGELにリパーゼ阻害剤（リパーゼの作用によりGEがグリシドールとリノール酸に加水分解されます）を加えてみたところ、復帰変異個体の増加が抑えられたそうです。<br />
ここまでが花王の自主研究です。<br />
<br />
以上の試験結果から、GELのAmes試験での陽性結果は、GELからグリシドールが生成したことによるものである可能性が示唆された、と結論付けています。<br />
<br />
以上が6月の報告です。<br />
詳しい資料は</font><a href="http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20100603sfc" target="_blank"><font size="2">食品安全委員会（第334回会合）議事次第</font></a><font size="2">からどうぞ。<br />
資料1および議事録を参考にしました。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
次に、今回の報道のきっかけになった<strong>2010年8月の報告</strong>を見てみましょう。<br />
ここでは主に「2．グリシドール脂肪酸エステルを経口摂取した場合の体内動態試験」に関する試験結果が報告されています。<br />
<br />
<u><strong>・GEを経口摂取した場合の血中移行性試験</strong></u><br />
</font><a href="http://www.asahi.com/national/update/0826/TKY201008260396.html" target="_blank"><font size="2">ニュースで報道された</font></a><font size="2">試験ですね。<br />
エコナに不純物として含まれるGEの約4600倍（4571倍：体重50kgの人が1日に10gのエコナ油を使ったと仮定して算出）である75 mg/kgのグリシドールおよびそれと等モルの341 mg/kgのGELを経口投与しています。投与後5、15、30分および1、2、4，8、24時間後の血漿中のGELおよびグリシドール濃度を測定しました。<br />
すべての時間において血漿中のGELの濃度は定量限界（0.005 &mu;g/mL）以下でした。つまり、GELのままでは吸収されないか、されてもごく微量であるということが言えそうです。<br />
次に血漿中のグリシドール濃度です。GELでは投与30分後に、グリシドールでは投与15分後の最大値になり、そののちは速やかに減少しているようすが表およびグラフから読み取れます。</font><br />
<br />
<a target="_blank" href="//kuroha.blog.shinobi.jp/File/GEL6-1table.jpg"><img border="0" align="left" alt="GEL6-1table.jpg" src="//kuroha.blog.shinobi.jp/Img/1283006579/" /></a><a target="_blank" href="//kuroha.blog.shinobi.jp/File/GEL6-2Figure.jpg"><img border="0" align="left" alt="GEL6-2Figure.jpg" src="//kuroha.blog.shinobi.jp/Img/1283006600/" /></a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<font size="2">以上のことから、この試験において、経口投与されたGELはグリシドールに変換され、血漿中ではグリシドールとして存在することが明らかになった、と結論付けています。<br />
<br />
<br />
さて、少し解説します。<br />
この試験ではエコナに含まれる量の約4600倍のGELとグリシドールを投与しています。この量に根拠がないわけではないのですが、あまりにも多すぎて「花王やけになりすぎ」なんて声もちらほら聞こえてましたね（主に</font><a href="http://b.hatena.ne.jp/entry/www.asahi.com/national/update/0826/TKY201008260396.html" target="_blank"><font size="2">はてなブックマーク</font></a><font size="2">で）。<br />
花王は約4600倍、つまり75 mg/kgのグリシドール投与に対して「NTP（National toxicology program：米国保健社会福祉省の国家毒性プログラム）によるラット発がん性試験の最高用量である」としています。<br />
NTPではラットに2年間の発がん性試験を行っています（簡単に知りたい方は</font><a href="http://ntp.niehs.nih.gov/index.cfm?objectid=0708ED20-F329-7A3E-A4EF3BEDD5736C29" target="_blank"><font size="2">こちら</font></a><font size="2">、その他の発がん性試験も含めた評価は</font><a href="http://ntp.niehs.nih.gov/ntp/htdocs/LT_rpts/tr374.pdf" target="_blank"><font size="2">こちら</font></a><font size="2">【PDF注意】）が、そのときのグリシドール投与量が37.5 mg/kgと75 mg/kgでした。その高い値の方、ということですね。<br />
信頼性の高い結果がすでにあるのでそれに合わせた量を投与することで比較も可能ですね。<br />
また、グリシドールの性質上の問題として高感度の分析ができません。<br />
たとえば投与するGELおよびグリシドールの量をエコナ含有量の170倍程度（GEL：12.7 mg/kg、G：2.8mg/kg）にしたらどうなるでしょう？実は投与後の最大値のピークが定量できません。検出はできると思いますが、その場合、この試験の意味はあるでしょうか？<br />
この試験で知りたいのは「GELを経口摂取した場合の体内動態」です。<br />
もちろん最終的には花王はエコナの安全性を保証したいのです。ですが、もっと小さな用量で定量限界以下だから問題ない、なんて花王が言ったら逆にぶっ飛ばします。<br />
この試験において「定量できない」「検出できない」ということは「GEの影響がわからない」と同義なのです。<br />
それでは何の意味もありませんね。<br />
この試験で確認したいのは「<strong>GEを経口摂取した場合の体内動態</strong>」であり、その方法として血漿中のGEおよびグリシドール濃度を測って一つの指標としているわけです。<br />
この試験を行う前にAmes試験においてGELがグリシドールに変換されること、それはおそらくリパーゼの作用によるものであろう、ということがわかっていました。<br />
ですので、今回の試験は「発がん物質に変わるかどうかを見るための試験」ではありません。<br />
それはもうとっくに確認済みなのです。<br />
【追記】<font color="#0000ff">少し大雑把に言いすぎました。「GELがグリシドールに変換されること」について、Ames試験は<em>in vitro</em>の試験、ラットへの経口投与試験は<em>in vivo</em>の試験でした。<br />
<em>in vitro</em>と<em>in vivo</em>で異なる結果が出ることは少なくありません。そういう意味で「<strong>GEを経口投与したら体内でグリシドールに変換した</strong>」という結果は意味のあるものです。<br />
ただし、変換されることを確認するためには高用量での試験は不可欠でした。</font>【追記終わり】<br />
<br />
<br />
さて、解説を含めて少し長くなりましたがここまでよろしいでしょうか。<br />
次いきます。<br />
<br />
<u><strong><br />
・ラットとカニクイザルを用いた血中移行性および種間差の検討</strong></u><br />
上記の試験において、<br />
「血漿中ではグリシドールとして存在する」<br />
「投与後30分あるいは15分後に血中濃度がピークになる」<br />
ことが確認されましたので、今度はもう少し低い用量で試験を行っています。<br />
ラットではエコナの普通使用量（一日10g）である1倍量および5、25、125倍量のGELおよび等モルのグリシドールを投与し、カニクイザルでは100倍量および300倍量のGELおよび等モルのグリシドールを投与して、投与後15分および30分後の血漿中のグリシドール濃度を測定しています。<br />
ラットにおいてはGEL投与群がやや低い値を示すものの、GELあるいはグリシドール投与において血漿中濃度に大きな差は見られません。ところが、カニクイザルでは300倍用量を投与した際にGELとグリシドール投与では大きな差が見られました。グリシドールを投与した場合は血漿中にグリシドールが15分後に0.14 &mu;g/mL、30分後では0.16 &mu;g/mLが検出されていますが、GELを投与した場合には血漿中のグリシドール濃度は定量下限（50 ng/mL）以下でした。</font><br />
<br />
<a href="//kuroha.blog.shinobi.jp/File/GEL8-3table-and-figure.jpg" target="_blank"><img border="0" align="left" src="//kuroha.blog.shinobi.jp/Img/1283006639/" alt="GEL8-3table-and-figure.jpg" /></a><br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<font size="2"><br />
以上の試験結果から、カニクイザルにおけるグリシドールの血中移行性は、ラットの血中移行性と異なる可能性が示唆された、と結論付けています。<br />
<br />
花王は、ラットとカニクイザルの種間差に関して舌リパーゼの活性の違いが血漿中のグリシドール濃度に影響しているのではないか、としています。</font><br />
<br />
<table cellspacing="1" cellpadding="1" border="1" width="500">
    <tbody>
        <tr>
            <td><font size="2">ラット、マウス等のげっ歯類は舌漿液腺から口腔内に舌リパーゼを分泌することが知られています。ウサギ、ブタ、ヒヒ、ヒトなどの動物種ではその酵素活性はほとんど認められず、げっ歯類では高いことが報告されています。（略）ラットとカニクイザルを用いた血中移行性に関する試験において、GELを投与したラットに急速な血漿中グリシドール濃度の上昇が認められ、サルには認められなかったことについては。脂質消化に関与する舌リパーゼの寄与が影響した可能性があると推察しました。すなわち、ラットでは舌リパーゼが異で活性を持ち、そのため、GELは胃内への投与後速やかに脂肪酸が遊離してグリシドールに変換し、直ちに吸収されて、その結果、グリシドールを直接胃内に投与した場合と同じような投与初期の血漿中グリシドール濃度の急速な上昇が認められたものと考えられました。一方、サルにおいては、胃内での舌リパーゼの活性が低く、GELからグリシドールに変換されにくかった結果として、血漿中にグリシドールは認められなかったものと考察しました。</font></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<br />
<font size="2">この試験はリパーゼ阻害剤を用いたAmes試験同様に花王の自主研究ですので、信頼性および中立性の確認を受けたものではありません。<br />
<br />
<br />
さて、必要ないかもしれませんが少し解説します。<br />
まず、定量下限が異なっていることに関して。種間差の試験では花王が開発検討していた高感度分析法の一つATD-GC-MS法が導入されていますので、最初の約4600倍投与した試験とグリシドールの定量下限よりも高感度の定量ができているそうです。<br />
試験の結果を受けて食品安全委員会でどのような議論が行われたかはわかりません。<br />
しかし、実際にラットとサルではGELから生成されたグリシドールの吸収量に種間差があるというのは大きなポイントだと思われます。ヒトではおそらくカニクイザルと同じような体内動態を示すものと考えられるからです。<br />
今後期待することはまず種間差の再現性を試験受託機関で得ることですね。<br />
<br />
<br />
以上が8月の報告です。<br />
詳しい資料は</font><a href="http://www.fsc.go.jp/fsciis/meetingMaterial/show/kai20100826sfc" target="_blank"><font size="2">食品安全委員会（第345回会合）議事次第</font></a><font size="2">からどうぞ。<br />
資料1を参考にしました。議事録が読みたいです。<br />
<br />
<br />
<br />
文字だらけになってしまいましたが少しは伝わったでしょうか。<br />
全部読んでいただいた方には理解していただけたと思うのですが、この件については食品安全委員会から報告要請のあった3点の試験がようやく出揃い、議論はこれから行われるところなのです。<br />
GELからグリシドールが生成されているので、ニュースに書いてあったことは間違いではありません。でも正しいわけでもありませんよね。実際にはもっと現実的な用量でも試験をしてます。<br />
4600倍の試験では「GELの体内動態を調べる」こと。<br />
低用量の試験では「実際の摂取量ではどうなるかを調べる」こと。<br />
二つの試験には異なる意味があるのです。<br />
4600倍の試験を行うことで初めて血漿中の濃度変化に関する知見が得られました。そのデータがあるからこそ低用量の試験ができました。<br />
<br />
「4600倍なんて意味がない」という意見が多数見られましたが、私はそうは思いません。<br />
こうして報告している以上の試験を行っているでしょうが、報告されている試験のデザインはこの分野に詳しくない私でも合理的であると感じます。その理由は上記で言いました。<br />
<br />
<br />
最後に、繰り返しになりますが、グリシドール脂肪酸エステルからグリシドールが生成されるという事実は想定されたいたことです。新しい、驚くべき事実ではありません。<br />
昨年の報道で「ワーストケースを考えると」と言われてたのを覚えているでしょうか。<br />
考えていた最悪のケースが事実であった、とそれだけの話です。<br />
そうしてもう一つ覚えているでしょうか。<br />
花王は当初、生産を停止しましたが店頭の販売はそのままでした。そしてそれには厚生労働省からも食品安全委員会からも否がついていません。つまり、最悪のケースを想定しても販売を続けても良い程度の不純物量だったのです。ひとつ前のエントリでも書きましたが、不純物としてグリシドール脂肪酸エステルが含まれているドイツの粉ミルクは規制を受けていません。<br />
それなので、個人的な感想を言わせてもらいますと「何を騒いでるの？」という感じなのです。しかし、これは花王のリスクコミュニケーション不足によって加速した部分も多いので一面では仕方ないかな、と思います。<br />
企業と私たち消費者が向き合っていなければコミュニケーションを図ることはできません。<br />
<a target="_blank" href="http://www.kao.com/jp/corp/csr2010/econa/index.html">花王はようやく消費者に伝えるべきことを書いた</a>ようです。<br />
私たちも正しい情報が欲しかったら企業の方を向いてコミュニケーションするべきなのかもしれません。</font><br />
<font size="2"><br />
<br />
</font><a href="http://www.kao.co.jp/econa/" target="_blank"><font size="2">花王のHP</font></a><font size="2">や</font><a href="http://www.fsc.go.jp/sonota/dag/dag_index.html" target="_blank"><font size="2">食品安全委員会の資料</font></a><font size="2">は誰でも自由に閲覧できます。<br />
みなさんも資料を眺めてみてください。<br />
また、至らないところがたくさんあると思いますが間違いなどございましたらコメント等でご指摘ください。</font><br />
<font size="2"><br />
<br />
※画像のサムネイルが小さくてご迷惑をおかけします。<br />
なるべく早いうちにクリックしないでも見られるよう改善します。</font><br />]]> 
    </content>
    <author>
            <name>むいみ</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>kuroha.blog.shinobi.jp://entry/242</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/242/" />
    <published>2010-08-28T22:57:48+09:00</published> 
    <updated>2010-08-28T22:57:48+09:00</updated> 
    <category term="未選択" label="未選択" />
    <title>エコナに含まれるグリシドール脂肪酸エステルのその後についてちょっと解説するよ（前置き編）</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<a href="http://www.asahi.com/national/update/0826/TKY201008260396.html" target="_blank"><font size="2">朝日新聞</font></a><font size="2">や</font><a href="http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010082601000661.html" target="_blank"><font size="2">共同通信</font></a><font size="2">のニュースをきっかけに、Twitterではエコナに関するつぶやきが多く見られました。かくいう私も結構呟きました。しかし、どうも関係者やエコナ報道を追ってる人たちと、ニュースを見た人たちの温度差が大きすぎて若干戸惑います。<br />
グリシドール脂肪酸エステルに関してはようやく議論を開始するためのデータが出揃ったばかりで、まだスタート地点ですのであまり断定的なことは言えません。しかし、間違った認識が広まっていくと食品の安全性に関するリスクコミュニケーションに支障をきたすような気がしたので、6月の報告と8月の報告を合わせて簡単に解説しようと思います。<br />
<br />
<br />
読み進める前に、花王が出しているQ&amp;Aを紹介しておきます。<br />
今回の結果についても簡潔にまとまっていますのでどうぞ。こんなブログを読むよりも時間の有効活用になりますよ！<br />
</font><a target="_blank" href="http://www.kao.co.jp/econa/question/index.html"><font size="2">エコナに関するQ&amp;A（花王株式会社）</font></a><font size="2"><br />
<br />
<br />
まず前提として、エコナクッキングオイル（以降エコナ）の安全性は確認されています。<br />
少なくともすぐにどうにかしなければいけないほどのリスクはありません。<br />
詳細については過去に言及済みなので改めては書きません。<br />
ぐちゃぐちゃで恐縮ですが過去エントリをご覧ください。<br />
</font><a target="_blank" href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/234/"><font size="2">【追記あり】6年前から指摘されているエコナの「危険性」って？（azure blue）</font></a><font size="2"><br />
過去の安全性試験は「グリシドール脂肪酸エステル（以降GE）も不純物として含むDAG油」で行われています。現在はその中でも特にGEを取り上げてその体内動態に関する試験が行われています。<br />
たとえば、コーヒーにはごくごく微量ながら発がん性物質が入っています（</font><a target="_blank" href="http://www.eiken.co.jp/modern_media/backnumber/pdf/MM200503-04.pdf"><font size="2">約1000種類の化学物質のうちの19種類【PDF注意】</font></a><font size="2">）。しかし、コーヒーという飲み物で見てみると、いくつかのがんに対して抑制的に働くであろうことが示唆されていますし、コーヒーの飲み過ぎでがんになったという話は聞いたことがありません。<br />
詳しくは</font><a target="_blank" href="http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/keyword/coffee/"><font size="2">国立がん研究センターのHP</font></a><font size="2">で。<br />
それと同じように、エコナには発がん性物質に変化する成分（GE）が入っていますが、食用油としての安全性は確認されています。<br />
以上を前提に解説をしようと思います。<br />
<br />
<br />
最初にグリシドール脂肪酸エステル（GE）について簡単におさらいしましょう。<br />
2009年3月にドイツのリスク評価機関（BfR）により精製油脂およびその油脂から製造された乳児用粉ミルクにGEが含まれていることが公表されました。ドイツでは「製品中から減らすよう努力しなさい」と言われていますが、いまのところどの製品も販売中止や摂取制限などはされていないそうです。<br />
食用油脂のGE（3-MCPD脂肪酸エステルの安全性議論からスタートしましたね）を調べたところ、エコナに含まれるGE量がその他の食用油脂に比べて10倍以上であったことが判明しました。<br />
</font><a target="_blank" href="http://www.kao.co.jp/econa/about/index.html"><font size="2">グリシドール脂肪酸エステルについて（花王株式会社）</font></a><font size="2"><br />
不純物であるGEをDAG油とともに摂取し体内で分解された場合、ヒトに対しておそらく発がん性のあるグリシドール（IARCによる評価はGroup2A）になる可能性がありました。また、GEは最近になって食用油脂中に含まれることがわかったので、体内動態に関する知見がほとんどありませんでした。リスクのわからない不純物が他の食用油脂と比較して高濃度に含まれるのため、消費者の安心に配慮して販売を中止し、製品中のGE含有量を低減して再販売するとしています。<br />
現在は改めてトクホの申請をするために安全性と有効性情報を積み重ねているところだそうです。<br />
<br />
<br />
この間、消費者庁と消費者委員会の暴走がありましたがそれについては（過去に散々吐き出したので）もう触れないでおきましょう。<br />
発足直後でいろいろ混乱があったのだと思います。<br />
また、最近はとても良い仕事をしていると思うので頑張ってほしいですね。<br />
<br />
<br />
さて、食品安全委員会は花王に対して以下について2009年11月末日までに報告するように要請しました。<br />
（情報の伝達としては、花王&larr;&rarr;厚生労働省（医薬食品局）&larr;&rarr;内閣府（食品安全委員会））</font><br />
<br />
<table cellspacing="1" cellpadding="1" border="1" width="500">
    <tbody>
        <tr>
            <td><font size="2"><strong>1．グリシドール脂肪酸エステル及びグリシドールの毒性に関する情報収集<br />
            2．グリシドール脂肪酸エステルを経口摂取した場合の体内動態試験<br />
            3．グリシドール脂肪酸エステル及びグリシドールの遺伝毒性試験</strong></font></td>
        </tr>
    </tbody>
</table>
<br />
<font size="2"><br />
「1．グリシドール脂肪酸エステル及びグリシドールの毒性に関する情報収集」に関しては2009年11月30日に報告されています。<br />
2．3に関しては2010年の6月と8月に報告があります。<br />
<br />
それについては次のエントリで簡単に解説します。<br />
というわけで続きます。</font><br />
<font size="2">続きました&rarr;<a href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/243/" target="_blank">エコナに含まれるグリシドール脂肪酸エステルのその後についてちょっと解説するよ（解説編）</a><br />
<br />
<br />
関連エントリ：<br />
</font><a href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/222/" target="_blank"><font size="2">【メモ】エコナの話（あくまで所感）【追記した】（azure blue)</font></a><font size="2"><br />
</font><a href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/226/" target="_blank"><font size="2">Wikipediaのグリシドールの記述がおかしい(9/28現在）（azure blue)</font></a><font size="2"><br />
</font><a href="http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/231/" target="_blank"><font size="2">厚労省は責任を負うべきか（azure blue)</font></a>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>むいみ</name>
        </author>
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