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日常に潜む疑似科学的なことをメインに食指の動く方にのらりくらりと書いていく雑記です。
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現在、農林水産省が「遺伝子組換えダイズの第一種使用等に関する承認に先立っての意見・情報の募集について」パブリックコメント(以降:パブコメ)を募集しています。
この件についてNPO法人のアジア太平洋資料センター(以降:PARC)が「農林水産省パブリックコメント「
遺伝子組換えダイズの第一種使用等に関する承認に先立っての意見・情報の募集」にあなたのメッセージを!」と題してツイッターで広く意見を募集しておりました。
私もそのページを見る機会がありましたので見てみたのですが、これが
パブコメのレベルに達していないコメントばかりで愕然としました。

パブコメは多数決ではありません。
このように同じ意見を複数送ることに意味があるとは思えません。

今回はパブコメを集めているPARCの情報提示方法の問題点と、パブコメで何が求められているかについて簡単に説明しようと思います。


まず始めに以下の画像をご覧ください。
4b52257e.jpg










赤線の部分はリンクが貼ってあります。
ちゃんと読まないと農水省のパブコメのページにリンクが貼ってあることがわかりません。他のリンクは太字にしてあるのに、これだけ太字強調はなしです。
しかも若干薄くしてあります。狡い。狡すぎる。

まあ、この点は措いておきましょう。(でもかなりせこいと思った)

このページに書かれていることはパブコメで求められている意見とは全く合致しません。
また、参考として
この問題をもっと知るために遺伝子組み換え大豆の栽培にはどんな問題がありますか?のページを見てみると、これまた首を傾げるような問題点が列記してあります。しかも、参考資料が1つもありません。どういうことなのでしょう。
特に気になったのが2と3の記述です。

2.環境汚染
、3.人体への危険…この記述は妥当ではない、と考えますが私の知らない情報を持っている可能性がありますので文献や論文等の資料を確認中です。
ただしラウンドアップの毒性が高いという記述に関しては信憑性が低いと考えています。
実はラウンドアップの毒性について以前に調べたことがあります。なのでこの記述には疑問符をつけています。
ラウンドアップの除草剤成分であるグリホサートの作用について詳しく知りたい方がいらっしゃいましたらコメントください。記事にすることを考えます。
(実はWikipediaの記述が充実しているのですが)

4以降に関しては、たとえば
遺伝子組換え作物を導入したおかげで病害虫の発生が抑えられ、非遺伝子組換え作物に使用する農薬量が減ったという報告があります。
また、
抵抗性雑草や予想外の害虫の影響についてはこの報告が詳しいです。
パブコメには遺伝子組換えダイズの栽培で土壌の流出が懸念される、という意見も見られましたが逆なのです。除草剤抵抗性遺伝子組換え作物は不耕起栽培が行えるため、アメリカで大きな問題となっていた土壌流出が最小限に抑えられるという大きなメリットがあります。

このようにPARCの中の人は遺伝子組換え作物に対する基本的な情報を知らないのではないかと思わせる記述が散見されます。


また、PARCが農水省のパブコメの趣旨を概要だけでも載せておかなかったためにパブコメはおかしな意見だらけになっています。

パブコメ募集の趣旨は実は以下のようなものです。


バイエルクロップサイエンス社の除草剤グリホサート及びイソキサフルトール耐性ダイズの隔離ほ場おける栽培、保管、運搬及び廃棄並びにこれらに付随する行為
BASFジャパン社のイミダゾリノン系除草剤耐性ダイズの食用又は飼料用に供するための使用、栽培、加工、保管、運搬及び廃棄並びにこれらに付随する行為


今回のパブコメ募集の趣旨は、これらの遺伝子組換え作物の「優位性」「有害性」「交雑性」について検討してきたその結果についてみなさんに読んでもらい、検討結果から隔離ほ場あるいは一般ほ場で栽培するにあたって問題点・不鮮明な点、改善点などについて広く意見を募集しますよ、ということです。
遺伝子組換え作物の是非などは訊かれてはいないのです。
モンサントがどうのこうのというコメントがいかに見当違いか、おわかりいただけるでしょうか。今回の品種はモンサント社とは一切関係がありません。

しかし、以下の記述を読んだら遺伝子組換え作物全般の栽培・導入の是非を訊かれていると勘違いしてもおかしくはありません。

遺伝子組み換えがいったん合法化されて栽培が始まると、非遺伝子組み換え作物にも花粉の受粉を通じて遺伝子組み換えの汚染が広がり、現にそうした汚染で、遺伝子組み換え作物畑に隣接する有機農業が有機農家としての資格を剥奪されるなどのケースも海外では実際に起こっています。

性急な遺伝子組み換えの導入ではなく、遺伝子組み換えが引き起こす問題を周知徹底することもまた、日本政府の責務です。導入後に問題が発生すれば苦しむのは日本の農家であり、消費者ですから。しかし、そのような情報は政府からは伝わってきません。

今回のパブリックコメントに対して、しっかりと市民の危惧を政府に伝えるために、あなたのメッセージを送ってください。

パブコメ募集のページ(PARC)


パブコメを送った人の大半は
農水省のパブコメ募集のページを見ていないのではないでしょうか。
そこにあるPDFの資料を見ていないのではないでしょうか。
そして、残念なことに、読んでも全部を理解できないのではないでしょうか。
というのも、ここにはかなり専門的なことが書いてあるからです。
私から見てもかなり難しいことが書いてあります。

しかし私は、内容については詳しく説明しません。
資料を読んでください。読んで、あなたが判断してください。
パブコメは誰かの意見に合わせるものではなく、あなたが読んであなたが判断して意見を送るものです。
時間はかかるかもしれませんが、ちゃんと調べればネットだけでも必要な情報は集まります。
もっとよく調べて、よく考えて、それからコメントしてください。

ちなみに、「遺伝子組み換え大豆の承認、絶対に反対します。人体や環境への影響がよくわからないのになんで簡単に承認するのでしょう」と類似するコメントを書いたあなた。
あなたのコメントに対する返答はすでにあります。
このページ意見・情報の募集結果 (PDF注意)をお読みください。
まさしく、今回のパブコメ募集においてそんなコメントは求められていないのです。
繰り返し言いますが、パブコメは多数決ではありません。どんなにたくさんのコメントが寄せられようと「遺伝子組み換え反対」という根拠も何も書いていない意見は1つに数えられます。
あなたの意見を尊重し最大限に汲んでもらいたい場合は価値のあるコメントをしなければなりません。
頑張って勉強してください。


みなさんに勉強の場を一つご紹介します。

「バイオテクノロジーの魅力」と題して関東農政局が消費者の部屋特別展示を行います
日時:平成23年1月17日(月曜日)~2月4日(金曜日)10時00分~16時30分(平日のみ)
             (1月17日は12時00分から、2月4日は13時00分まで)
場所:さいたま新都心合同庁舎1号館インフォメーションセンター
お近くにお住まいの方で、遺伝子組み換え作物に関して理解を深めたい方は行って損はないと思います。
遺伝子組み換え作物に関して疑問に思っていることなどを聞いてみても良いと思います。
理解を深めてからパブコメを書いても遅くはありませんよ。
(平日のみって、行けないよ!こういうイベントって地方でもあるのかなあ…行きたい)




1/15追記
生物に詳しくなくても遺伝子組換え作物のことが知りたい人へ(azure blue)
勉強してやるわよ!でもどこから手をつけていいかわからない!って人におすすめのHPを紹介しています。

拍手[15回]

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