忍者ブログ
日常に潜む疑似科学的なことをメインに食指の動く方にのらりくらりと書いていく雑記です。
[18]  [19]  [20]  [21]  [22]  [23]  [24]  [25]  [26]  [27]  [28
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

先日「石油系界面活性剤の見分け方」の嘘という記事を書きましたが、どうやら私は方向性を見誤っていたようです。
石油系批判をしているのは石鹸派だけだと思っていたんです。
だから純石鹸で試せば良いと思っていました。
しかしURLを参照したらどうやらニュースキン信者のようでした。
自社のHPに成分を載せているのはあっぱれですが、あの成分であんなに高いの??というのが個人的な感想です。っていうかニュースキンも合成界面活性剤じゃないですか。

ラウリル硫酸アンモニウム
ラウレス-2硫酸アンモニウム
コカミドプロピルベタイン

モイスチャーライジング シャンプー 〜しっとり〜 250g

~硫酸アンモニウム塩は弱酸性の肌や髪に優しい界面活性剤です。
これが洗剤に入っていれば合成洗剤と言われます。石鹸成分ではないからです。
成分が植物性か石油かなんて関係ありません。
というか、同じ成分なのに原料で性質が異なるということに私はとても懐疑的です。
それは原料の問題ではなく精製度の問題ではないのか?と言いたくなります。
しかしこのシャンプーは高い。
私がメインに使っているアジエンスも詰め替え用400 mlが500~600円ぐらいで高めなのですが、それよりも5~6倍高い。

いや、コストパフォーマンスを考えていないのなら別にいいですし、配合量によって使用感は変わってくるので意外と良製品なのかもしれませんが、他社製品を貶めるのは最悪ですね。
しかも間違っています。それについては前回のエントリで書きました。

これはディストリビューターの暴走なのか会社の指導なのか……ニューウェイズの暴走は後者(幹部と同じ勧誘の仕方をしただけなのですよね)だったのでおそらくニュースキンは勧誘の時にこのようなデモンストレーションをしているのではないでしょうか。
しかも、私が試したところカリ石鹸素地ではよく固まります。もちろんナトリウム石鹸素地でも固まりました。
使用したカリ石鹸素地およびナトリウム石鹸素地はミヨシの無添加石鹸で、水以外は石鹸素地しか入っていない純石鹸です。(両方ともミヨシなのは安かったからです)

自分や家族の健康や環境のことを考えて無添加、自然派の純石鹸を使っている人、海水由来の自然塩を使っている人ほど強い衝撃を受けると思います。

私の使っている食塩は自然塩で(イオン交換樹脂法ではないという意味で)、100 gの食塩に80 mgのカルシウムと140 mgのマグネシウムが入っています。シャンプーの1/2ほど入れるということは、食塩水ではないのでシャンプー+食塩での食塩濃度は約33%(というか液量はほとんど変わらないので50%近くだと思うんですけどいちおう低い値で)になります。

33%食塩水=330 g/L食塩水
になります。
330 gの食塩の中には264 mgのカルシウムと462 mgのマグネシウムが入っています。
それを以下の式に当てはめます。
硬度 (mg/L) ≒ カルシウム濃度 (mg/L)×2.5 + マグネシウム濃度 (mg/L)×4.1(
Wikipediaより
硬度(mg/L)≒264×2.5+462×4.1=660+1894=2554 mg/L

……これ、3.3%食塩水だったとしても硬度255.4 mg/Lの超硬水じゃないですか。
石鹸を使用する際は硬度100以下(50以下なら快適に使える)が推奨されています。
100以上だとカルシウムやマグネシウムの影響により水に溶けにくい金属石鹸(石鹸カス)ができるからです。
前回のエントリで吸熱反応?ナトリウム塩の生成?などと言っていましたが、もっと単純なことでした。石鹸カスの生成です。
これで石鹸のみ(いわゆる脂肪酸塩)が固まる理由がわかりました。
今度はスーパーで手に入るイオン交換樹脂で作った食塩とWakoの試薬特級の食塩を使用して同じ実験をしてみたいと思います。二つはおそらく純度が違うのでもしかしたら違いが出るかもしれません。

塩化ナトリウムのみで固まるかをまだやってないのでわかりませんが、これは自然派主義で石鹸に切り替えた人を狙い打つような作戦に見えます。
これを理解してやっているならいやらしいし(虚偽の危険性をでっち上げているので信用棄損罪あるいは偽計業務妨害罪が適用できます)、理解していないのだとしても最悪(過失犯にならないかと思ったんですけど、それよりも社会的信用を失くしますよね)なことには変わりありません。

これを見たみなさんは「シャンプーと塩を混ぜて固まれば石油系である」といった戯言に騙されないようにしてください。
後日、純度の高い塩化ナトリウムでやった結果を報告します。

拍手[23回]

PR
mayoeruhituzijpさんは私の知る限り3つのIDを利用してサイエンスカテで創造論を堂々と繰り広げています。
彼の中では十分にサイエンスなのだろうけど、私(や他の人)から見たら十分にオカルトでできればオカルトカテでやってもらいたいと感じるのですが、まあ彼的にサイエンスだろうから無理なんでしょうね。
私の知る限り3~4人の積極的な創造論者がおり、それぞれがそれぞれの質問に回答し合う形で創造論がBAになることも少なくないです。
サイエンスカテ(特に宇宙)ではオカルト回答が跋扈しています。
知恵袋で宇宙関連の質問をなさる際は物理カテをおすすめします。

生命科学がまだ満足に答えを用意できないから、進化論にはまだまだ不備があるから創造論やID論が正しいと言うのでしょうか。にしても突然変異やテロメアの知識が一通りありながらなぜ「染色体を守ることと遺伝子に変異が入ることは「矛盾しない」ということが理解できないのでしょうか。
両親から1本ずつ染色体をもらうことと、その過程の減数分裂で相同組換えが起こることの区別がついていません。もしかしたら乗換えが起こった結果、塩基配列が変わっても遺伝子型として、表現型として変異が起こらないことがあることを理解していないんじゃないかしら。そういう少しずつの変異の蓄積が突然変異につながってるんですが。どう考えても一世代で突然変異種が登場しないから、しえないから進化論はだめだと言っているように見えます。
じゃあID論はどうなのよ、と。
創造論者はID論で進化論の一部をカバーし、超越的な創造者(=神)がいることを認めさせたいのかもしれませんが、創造論を混ぜることは科学のベースとしては非常に好ましくないと思います。
進化論は確かに神の存在を必要としませんが、神の存在を否定するものではありません。
神はいてもいなくてもいいということがそんなに気に入らないのかなぁ。

私は彼らほど進化論・ID論・創造論について語れないのですが、その理論の一部(テロメアに端を発する突然変異の解釈)が間違っていることを知っています。
そして彼のテロメア説が間違いであることは最低でも10人以上に突っ込まれています。
それでも彼は理解しようとしません。
指摘しても何も吸収してくれない人を相手にする人はいません。専門家になればなおさらではないでしょうか。ネットでブログを書いている専門家は良い意味で異端なのだと思います。
それでも第三者が見ているところでは誰かが指摘をしなければいけません。
だって彼らの書きっぷりは自信満々だから。きっと信じてしまう人が出るでしょう。
私は大学で学会で講演会でその他ネット上でもいろいろな先生のお話を聴いてきましたが、まだ未解明の領域に対してあそこまで自信満々に断定するような先生に出会ったことがありません。
そのようなある種の明確さやわかりやすさは何も知らない人から見ると魅力的でしょうね。
ただ、明確でないから、わかりにくいからという理由で遠ざけられてしまうのだけは避けたいですよね。
そこを今一生懸命試行錯誤しています。


というか書きたいことはソレではないのです。
彼はいくつものIDを使っていますが、それを使い始めたのはたぶん私の影響なのです。
私自身は自分に対して制約をつけて副IDを利用していましたが、そんなの関係ありませんよね。彼の今のスタイルは過去にオカルトカテで猛威を奮っていた否定派たちの書き方と非常によく似ています。
もうそれだけで自己嫌悪です。
ダブルパンチですよ。
私はあんな書き方をしていない、他人の意見を聞かなかったわけじゃないと言い訳をしてみても第三者から見れば同じことです。

副IDの乱用についてはそのうちきっちりと釘を刺さなきゃいけないんですが、自分はしてたのに他人にだけ文句をつけるの?と言われて拒否されることを心配しています。
彼がここ一年変な動きをしているのも(ヲチスレに名前を見つけたときはびっくりした)彼に変な知恵をつけてしまった私が良くないんだと思います。彼らはある意味もったいないのです。あんなに知識があるのにそれらがつながっていないからまったく意味を成していません。自分の知識は全部つながっているんだ、すごく使えるんだなんて言う気はさらさらありません。むしろいつも知識不足で悔しい思いをしているので。しかし少なくとも彼らよりは要領を得た、分子生物学的には一般的な回答ができていると思っています。
それは自惚れではなくて(少し入ってるけど)、自分が回答をする以上に他者の回答を見て確認し、知らないことを学び、また確認しているからです。
彼にも、そしてすべての人にそれをしてほしいと思うことは私のエゴなのでしょうね。
それでもそうなったら今の状況がどれだけ改善されるのかを考えずにはいられません。

オカルトカテでの双方向型回答(議論する人がいないからという理由もあるけれど)はほぼ封印しています。
それは自分の主張だけではなく、自分の回答の仕方を客観的に考えるようになったからです。
中身がちゃんとしていれば読んでもらえる、そう思っていた時期がありました。
しかし外見が大事であることを嫌というほど教えてもらったのがオカルトカテです。
中身がどんなに間違っていても外見が良ければ(穏やかである、質問者に肯定的である)受け入れられる、それがオカルトカテです(ちょっとオーバーな言い方をしています)
私の知恵袋デビューはエンタメカテですが、常駐カテはサイエンスカテでした。
サイエンスのように正しければそれでいい、と思っていたんですね(今はもうサイエンスな雰囲気が薄れてますけど)。
今は半分ぐらいの回答で外面を良くする努力をしています…半分?

こうやって試行錯誤しながら、かいた恥をかき捨てることができずに律儀に拾い集めながら少しずつ成長していくのでしょう……と信じたい。
とりあえずmayoeruhituzijpさんに関しては近いうちに釘を刺す(今日の回答は文字数制限ぎりぎりでした・汗)……………………予定です。

拍手[0回]

これはさすがにさっき回答を書いたばかりなので覚えています。
私が書くまでにたぶん2~3日は経っていた気がするのですが、血液型性格判断賛成派からの批判回答しかなかったのでこれは書かねば、と思い書きこみました。


関係があるという証明がないことは知っていましたが、関係がないことが医学的に証明されているとは知りませんでした。
「医学的根拠がない」ことと「医学的に証明されていないこと」はまったく別の事ですよ。ですので「関係ないことが医学的に証明されている」とする論文のタイトルを教えてください。
総論などでもいいです。

多くの人が関係があるあるいは関係がないと「信じている」からといってその通りであるわけではありません。
特に血液型性格判断は生得的な(遺伝的な)関連性は見出されておらず、後天的なステレオタイプとの関連性は見出されています。血液型を遺伝的な因子ではなくグループ分けのためのラベルとしてのみ考えるのならステレオタイプによる「血液型と性格」の関係は実は見られます。

ちなみに厳密に同じ材料を使って再現性を取るなんてことはほとんどの実験でできませんよ。
特に病気や生活習慣などの調査では被験者を実験動物のように扱うことはできません。
そのために疫学的調査が行われます。疫学は医療と深い関係にあります。
医学的根拠について何かおっしゃりたいのならまず疫学について調べてみてはどうでしょうか?



テレビのバラエティで医師20人が血液型性格判断には医学的な根拠がないと言ったことはかなりの影響力があったみたいです。
「信じてたんですけど根拠がないって本当ですか?」「ないって言ってたけどあるような気がします」「医師がないって言ってるのに信じてる人馬鹿?」みたいな質問をいくつか見ました。この質問も同様の根拠だったようです。
というか「関係がないことが医学的に証明されている」って言うから少し期待していたのに「テレビで医師20人全員が言ってたから」とか「日本でも関係ないって論文がでているらしいですよ」なんていうのが出てくるなんてないですよね。本当は「関係があるって証拠なら知ってますが」といった回答者さんにも聞きたかったんですが。

松永和紀さんの記事を読む前から感じてはいましたが、荒唐無稽な意見を言う身内(ここでは血液型性格判断否定派)ほど厄介なものはないです。
っていうかどうでもいいところにこそ突っ込んでくる人はたくさんいるのでね…ふぅ。


後半の疫学的調査は質問者さんへ語りかけているように見せて回答者の一人に読んでもらうつもりで書いていました。ヒトへの調査において、一卵性双生児あるいはクローンを厳密に同じ環境下に置かなければ厳密な実験などできないのだ。それ以外は無意味だ。みたいな論調だったので、そんな厳密な実験でなければ科学的じゃないなら科学的に証明されてるものなんてないですよ、と。それでも意味のある、価値のある実験ってのはたくさんあって、条件をコントロールしてさまざまな試みがされてるんだよというのを言いたかったのに消されたー。

そんなに質問者さんにとって痛いことを言いましたでしょうか。


糖鎖に関しては、自分の研究が糖鎖関連だったこともあり生理機能として結構重要な役割を担っているんだぞってことは十分あり得てもまずは実験的に証明しやがれ話はそれからだと思ってしまう私は西洋科学的合理主義者(でしたっけ?)なのでしょうかね?むしろ研究者の末端にいた者としての意地というか議論をしてもらうための最低限の礼儀というか…議論する価値のないデータっていうのも山ほど存在するんですよね。後輩にはとりあえず研究発表で意見を言ってもらえるのはプラスなんだ、意見を言うのは自分にとってプラスなんだぞって教え込みました(笑)意見を言ってもらえるってことは言う価値があるってことなので。
そういう意味ではブログをやって、知恵袋をやるようになって意見を言うことに対して抵抗感が減りました。
ただ、最近は言う価値のないものにまでちゃんと言わないと価値がないことが分かってもらえないのが大変なんですけどね。

拍手[3回]

単に固形石鹸だと泡立てるのが面倒くさいからではないでしょうか。

私はかなりの髪が長いので石鹸を泡立てるのがめんどうくさかったりします。
悪いことはそんなにないです。しかも洗い上がりが良いのでびっくりしました。

石鹸の問題点はアルカリ性であること、でしょうか。
アルカリ性(あるいは極端な酸性)になると髪の表面のキューティクルが開くそうです。
なので長時間アルカリ性(あるいは極端な酸性)にあると髪内部の水溶性成分が流れ出してしまうそうです。
しかし洗髪程度の短い時間の接触ならばほとんど問題ありません。
髪の毛がキュッとするのもキューティクルが開いているからです。
物理的な刺激(無理やり櫛で梳かしたり、引っ張ったり)や化学的な刺激(パーマやブリーチ)は髪を傷める原因になります。なので髪の毛を擦り合わせたり洗髪中に絡まりをほぐしたりなどの物理的刺激を与えるのはあまり髪に対して良くないです。


確かに髪洗ってる時にキュってなるけど~といったことが書かれていました。
最後の方は、石鹸での洗髪時に「櫛で梳かしながら洗うのが良い」という主張をよく見かけるのでそれに対しての意見です。
たとえば鶏を蒸して繊維に沿って割いた後に元に戻すことはできませんよね。
枝毛というのも同じようなものです。
直らないので切るしかないんですよね。
キューティクルの立ち上がりは、立ち上がっているときに割いたりしなければちゃんと元に戻ります。
立ちあがっているときに櫛で梳かして物理的刺激を与えると割けやすくなってしまいます。

ということでお風呂に入る前に髪を梳かしましょう。

拍手[3回]

いえ、塩分過多により日本人は諸外国に比べて胃がん患者が多いそうです。

今のところ合成の食品添加物による疾患の報告はありませんし無添加で細菌が繁殖した時の方が怖いので私は無毒性量の1/10~1/100量程度しか含まれていない添加物ありの食品の方がずっとマシです。
つまり、合成の食品添加物が使われる理由は安全だからです。



たぶん、食品添加物よりも昔から使われている食塩などの(天然の)保存料の方が安全だと思いませんか?みたいな質問だったと思います。

無毒性量とADIの関係に関しては以下のページがとてもわかりやすいです。
発がん性の評価の仕方、閾値

拍手[0回]

ブログ内検索
カレンダー
04 2024/05 06
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新コメント
(09/07)
(08/12)
(06/15)
(06/15)
(06/11)
(06/11)
(05/24)
(05/24)
(05/24)
(05/23)
カウンター
アクセス解析
Copyright © azure blue All Rights Reserved.
Designed by 10p
Powered by Ninja Blog

忍者ブログ [PR]